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オオギ薬局では、様々な医療用医薬品を〈処方箋なしで販売する〉という業態で、毎日全国から多くの問い合わせを頂きます。ただ、その中で
- 法令上通販ができない為に対応ができない
- 市販薬でも同等、類似の成分がある為にそれで十分だと考えられる
というケースがあるため、そういった方へ参考となるようなご案内ができればと思います。
風邪の予防や口臭対策に欠かせない、うがい薬。ドラッグストアに行ってもたくさん種類があって、結局どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、使用する目的に応じて適切なうがい薬を選ぶことができるように、選び方のコツとおすすめのうがい薬を5つご紹介いたします。
この記事を読むことで、以下の内容が分かります。
- 感染症予防をしたい人におすすめのうがい薬
- 喉の腫れや痛みを軽減したい人におすすめのうがい薬
- 子どもでも使いやすいうがい薬
- 大容量/コスパの良いうがい薬
ぜひ最後までチェックしてみてください。
うがい薬の選び方
うがい薬を選ぶポイントとして
- 殺菌や消毒、ウイルス対策をしたい
- 喉の腫れや痛みを軽減したい
- 使いやすさいものがいい
- 味や香りにこだわりたい
- 大容量のものがいい
- コストパフォーマンスを重視したい
といった点に注目して、目的に応じた商品を選ぶと良いでしょう。それぞれ詳しく解説していきます。
殺菌や消毒、ウイルス対策をしたい
殺菌消毒やウイルス対策に有効な成分は2種類あります。
- ポピドンヨード
- セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)
それぞれ特徴を確認していきましょう。
ポピドンヨード
ポピドンヨードとは、殺菌・消毒効果のある茶色の液体で、細菌・真菌・ウイルス対策に使用されます。独特な風味があり、苦味を感じる人もいます。ポピドンヨードを含有するうがい薬は、第3類医薬品として販売されています。
<注意>
- 妊娠中や授乳中の方は長期間使用するのを控えてください。※1
- 新型コロナウイルス感染症予防に対してうがいを推奨しているものはありません。※2
※1
ポピドンヨードにはヨウ素が含まれています。ヨウ素は胎盤を通過するとされており、胎児の発育に影響が出る恐れがあります。妊娠中の漠然としたポピドンヨードの長期間の使用は控えた方が良いでしょう。授乳中の方も大量摂取により母乳へ移行してしまうことがあるため、漠然とした使用は控えましょう。なお、セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)含有のうがい薬であれば、妊娠授乳中でも使用可能です。
※2
一部報道で新型コロナウイルスに対してポピドンヨードが効果があるといった内容が伝えられました。結果、一時的にポピドンヨードの製品が店頭から消える事態になりました。日本呼吸器学会は、「新型コロナウイルス感染症予防に対してうがいを推奨しているものはありません」との見解を示しています。(https://www.jrs.or.jp/covid19/faq/treatment/20210613112233.html)
セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)
セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)は、口腔内の殺菌効果があります。穴の空いたドーナツ型のトローチの成分にも含まれていることがあります。
妊娠、授乳中でも使用できます。風味は製品によってさまざまな種類があります。CPCを含有するうがい薬は、指定医薬部外品として販売されています。
喉の腫れや痛みを軽減したいならアズレンスルホン酸ナトリウム
喉の腫れや痛みを軽減したい人におすすめなのが、アズレンスルホン酸ナトリウムを含む商品です。うがい薬だけでなく、喉に直接スプレーする製品も発売されています。
アズレンスルホン酸ナトリウムを含有するうがい薬は、第3類医薬品として販売されています。
使いやすいものがいい
うがい薬を日常使いしたい人におすすめなのが、うがい薬の使用を習慣化させるための工夫がなされた商品を選ぶことです。うがい薬は希釈して使うことが多いため、その手間が少なくわかりやすい商品が人気です。
例えば、Amazonの売れ筋ランキング1位の新コルゲンコーワうがいぐすり「ワンプッシュ」は、その名の通り「ワンプッシュ」で1回のうがい分を計り取ることができ日常使いに便利です。
味や香りにこだわりたい
毎日使用するのであれば、うがい薬の味や香りが自分好みでないと続けられないですよね。
- ポピドンヨードの独特な風味が苦手な人は、違う成分のものを選ぶ。
- ツーンとした刺激が苦手な人は、メントールの入っていないものを選ぶ。
市販されているうがい薬もさまざまな種類があるので、自分に合った商品を見つけてみましょう。
大容量のものがいい
家族の人数が多い場合や事務所などに設置する場合は、大容量のものであれば交換の手間を減らすことができ便利です。使用期限内に使いきれるものを選ぶと良いでしょう。
コストパフォーマンスを重視したい
うがい薬は、製品によって1回あたりに使用する用量が違います。そのため、コストパフォーマンスを考えるにあたり、製品の容量ではなく製品の使用回数に着目して選ぶと良いでしょう。
おすすめの市販うがい薬5選
これまで紹介してきた選び方のポイントを踏まえて、おすすめの市販うがい薬を表にまとめました。
商品名 | 有効成分 | 価格※ | 使用回数 | 1回あたり |
イソジンうがい薬120mL | ポビドンヨード | 767円 | 60回分 | 12.8円 |
浅田飴AZうがい薬 | アズレンスルホ ン酸ナトリウム |
1,105円 | 250回分 | 4.4円 |
新コルゲンコーワうがい ぐすり「ワンプッシュ」 |
CPC | 1,482円 | 350回分 | 4.29円 |
イソジンクリアうがい薬A アップル風味 |
CPC | 820円 | 200回分 | 4.1円 |
うがい薬コロロ | LDE | 3,020円 | 1,000回分 | 3.0円 |
※2022年12月31日時点のAmazonの販売価格を元に計算しています。最新の情報はAmazon等のインターネットショッピングサイトにてご確認ください。
それぞれの商品について、詳しく見ていきましょう。
感染症予防をしたい人におすすめのうがい薬
イソジンうがい薬
容量:120ml(他に50ml、250ml、500mlもあります)
使える回数:1回2mlとして約60回分
有効成分:1ml中、ポビドンヨード70mg(有効ヨウ素として7mg)
用法・用量:1回、本剤2~4mlを水約60mlにうすめて、1日数回うがいしてください。
効能・効果:口腔内およびのどの殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去
使いやすさ:◯(付属コップあり。コップの目盛りで計る。50mlはコップなし。)
レビューでは「味がなんとも苦手」などのコメントもあり、独特な風味に抵抗を感じる方もいるようです。一方で「うがい薬といえばイソジン」というほど有名な商品でもあるため、消毒や殺菌の効果を実感されている方も多い印象です。
喉の腫れや痛みを軽減したい人におすすめのうがい薬
浅田飴AZうがい薬
容量:100mL
使える回数:約250回
有効成分:100ml中アズレンスルホン酸ナトリウム 0.5g
用法・用量:1回、本剤10~13滴(約0.4mL)を水又は微温水約100mLにうすめて、数回うがいしてください。これを1日数回行ってください。
効能・効果:口腔・咽喉のはれ、口腔内の洗浄
使いやすさ:△(付属コップなし。滴下数で計る。)
浅田飴といえば喉の痛みに効く飴の製品を想像しますが、うがい薬も発売されています。
イソジンが苦手な人もアズレンならうがいできるという口コミも多くみられます。
使いやすいものがいい人におすすめのうがい薬
新コルゲンコーワうがいぐすり「ワンプッシュ」
容量:350ml
使える回数:約350回
有効成分:1ml中セチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)2.5mg
用法・用量:1回約1mL(1押し)を約50mL(コップ約1/4量)の水にうすめてうがいする。1日数回行う
効能・効果:口腔内及びのどの殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去
使いやすさ:◎(付属コップあり。ワンプッシュで計れて希釈も簡単)
Amazonの売れ筋ランキングで1位を獲得している商品。
付属のコップでワンプッシュ。そのまま希釈できる使いやすさが人気です。
適度な爽快感で口の中がスッキリするとのレビューもあります。
味や香りにこだわりたい人におすすめのうがい薬
イソジンクリアうがい薬Aアップル風味
容量:200ml
使える回数:約200回
有効成分:100mL中 セチルピリジニウム塩化物水和物250mg
用法・用量:1回約1mlを約50mlの水にうすめてうがいしてください。1日数回行ってください。
効能・効果:口腔内およびのどの殺菌・消毒・洗浄, 口臭の除去
使いやすさ:◯(付属コップなし。ワンプッシュで計れる。)
マザーズセレクション大賞2021を受賞した製品。
お母様方からの信頼も厚く、うがいができるようになったお子様におすすめです。
マイルドミント風味もあります。
大容量のものがいい人におすすめのうがい薬
コストパフォーマンスを重視したい人におすすめのうがい薬
うがい薬コロロ
容量:1L(他に150ml、500mlもあります)
使える回数:約1,000回
有効成分:100ml中に有効成分としてラウリルジアミノエチルグリシンナトリウムを0.3g
用法・用量:本剤を80~100倍に水又は温湯でうすめ、1日数回うがいをする
効能・効果:口腔内の殺菌・消毒・洗浄。口臭の除去。
使いやすさ:◯(付属コップなし。1Lと500mlはワンプッシュで計れる。)
うがい1回あたり約3.0円のコスパの良さと、1,000回使える大容量タイプが欲しい方におすすめ。
成分のラウリルジアミノエチルグリシンナトリウムは消毒殺菌効果のある界面活性剤です。
2022年12月31日現在、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム配合のうがい薬はサラヤのみで販売されています。
風邪(上気道感染症)予防が目的なら、水うがいで十分
ここまで、使用する目的に応じたうがい薬の選び方を紹介してきました。最後にご紹介したいのが、風邪(上気道感染症)予防を目的としたうがいなら、うがい薬を使用せずとも水だけで十分ではないかという研究結果※です。
※Satomura K, Kitamura T, Kawamura T, et al. “Prevention of upper respiratory tract infections by gargling: a randomized trial,” American Journal of Preventive Medicine, 2005; 29: 302-307.
こちらの論文は京都大学健康科学センターから2005年に発表され、18歳から65歳までの健康なボランティア130名を
- 少なくとも1日3回、水うがいをするグループ
- 少なくとも1日3回、ポピドンヨードうがいをするグループ
- うがいをしないグループ
の3つのグループにランダムに割り振り、上気道感染症の発症率を観察しました。
結果は、下記のようになり、水うがいの有効性が明らかになりました。
- 水うがいグループの上気道感染症発生率:0.17回/30人日(30日過ごすと17%の確率で風邪を引く)
- ポピドンヨードうがいグループの上気道感染症発生率:0.24回/30人日(30日過ごすと24%の確率で風邪を引く)
- うがいをしないグループの上気道感染症発生率:0.26回/30人日(30日過ごすと26%の確率で風邪を引く)
ポピドンヨードうがいに風邪予防効果が認められなかった理由として、ポピドンヨードの高い殺菌効果により、時として病気から私たちを守ってくれている常在細菌叢までも殺してしまったこと、正常な粘膜細胞を傷つけてしまったことなどが推測されています。
以上より、健康な人が風邪を予防する目的であれば、1日3回以上のこまめな水うがいが有効であると示されました。
うがい薬にもさまざまな種類があり、製品ごとに異なる特徴を持ちます。今回の記事が、自分に合ったうがい薬を見つけるヒントになれば幸いです。
※内容には弊社薬剤師スタッフが、一般的にみて不適切な内容、表記がないかチェックしておりますが、患者さまの状況(症状、既往歴、併用薬など)によって最適な治療、選択は変わる場合がございます。特に治療中の疾患がある方は、かかりつけの医院や薬局がございましたらそちらにご相談頂くのを一番と考えております。
※掲載内容は執筆時点の情報です。掲載後もなるべく最新の情報に更新するべく、予告なしに変更することがございます。
※内容に関しまして気になる点はお問い合わせフォームにて神田本店にご連絡頂ければと思います。
参考サイト
- https://www.nissin-yk.co.jp/product/data/topic-troches/
- http://www.sirogane.info/products/pshot.html
- https://www.isodine.jp/products01/detail01
- https://www.asadaame.co.jp/medicine/az_ugai.html
- https://hc.kowa.co.jp/otc/773
- https://www.isodine.jp/products01/detail04
- https://family.saraya.com/products/cololo/cololo.html