リンデロンVG軟膏と同じ成分の市販薬はある?|特徴と代用薬を徹底解説

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オオギ薬局のブログでの市販薬紹介シリーズ

オオギ薬局では、様々な医療用医薬品を〈処方箋なしで販売する〉という業態で、毎日全国から多くの問い合わせを頂きます。ただ、その中で

  • 法令上通販ができない為に対応ができない
  • 市販薬でも同等、類似の成分がある為にそれで十分だと考えられる

というケースがあるため、そういった方へ参考となるようなご案内ができればと思います。

湿疹や皮膚炎に処方されるリンデロンVG軟膏。
オレンジ色のキャップの塗り薬として見覚えがある方も多いかと思います。

リンデロンVG軟膏と同じ成分の市販薬はあるのでしょうか?

結論、リンデロンVG軟膏と全く同じ成分の市販薬はありません。

※当店(オオギ薬局)では、医療用のリンデロンVG軟膏を販売しています

リンデロンVG軟膏(商品ページ)

同じ成分の薬はドラッグストアなどだと市販されていませんが、似たような成分の市販薬で代用いただくことは可能です。

この記事を読むことで、これらのことが分かります。

  • リンデロンVG軟膏に含まれる有効成分
  • リンデロンVG軟膏、リンデロンV軟膏、リンデロンVs軟膏の違い
  • ステロイドのランク
  • リンデロンVG軟膏と似た成分の市販薬

ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

リンデロンVG軟膏とは

リンデロンVG軟膏は、以下の2つの有効成分がを含有しています。

リンデロンVG軟膏に含まれる有効成分
  • ベタメタゾン吉草酸エステル(ステロイド)
  • ゲンタマイシン硫酸塩(抗生物質)

つまり【ステロイド(炎症を抑える作用)】+【抗生物質(化膿止め)】の配合剤です。
残念ながら、上記の2つと「全く同じ有効成分を含む」という市販薬はありません。

そのため、リンデロンVG軟膏を市販薬で代用するには、似た成分の市販薬を探さなければなりません。

リンデロンVs軟膏というのが市販されるようになりました

2021年2月16日、リンデロンVs軟膏が新発売されました。

リンデロンVs軟膏には、リンデロンVG軟膏の有効成分と同じベタメタゾン吉草酸エステルが含有されています。

リンデロンVs軟膏はリンデロンV軟膏のスイッチOTC医薬品であり、一般用医薬品のためAmazon等で購入することができます。
※スイッチOTC:もともと医療用医薬品として使用されていた成分のものを市販品として転用(スイッチ)したもの

つまり、リンデロンVGと比べると【抗生物質】は入っていないのですが、炎症を抑える働きの部分に関しては同等の効果が期待できます。
抗生物質が必要なケースかどうかは、必要時に医師薬剤師にご確認いただければと思いますが、
例えば患部が化膿しているときにはもともとリンデロンVG軟膏で対処するよりも皮膚科受診が推奨されます。

また、「5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止」という表記がこの商品に添付されている説明書には記載されています。
後述しますが、いわゆるステロイド外用剤としてそれなりの強さがある位置づけですので、これで改善の兆しがなければ速やかに皮膚科等の受診をおすすめします。

リンデロンVG軟膏、リンデロンV軟膏、市販のリンデロンVs軟膏の違いとは

先ほど、3つの医薬品の名前が出てきました。
うえと重複する部分もありますが、もう一度整理いたします。

    • リンデロンVG軟膏
    • リンデロンV軟膏
  • リンデロンVs軟膏(市販)

これらの製剤の違いについて、表で解説しています。

製剤名 リンデロンVG軟膏 リンデロンV軟膏 リンデロンVs軟膏
製剤写真
有効成分 ベタメタゾン吉草酸エステル
ゲンタマイシン硫酸塩
ベタメタゾン吉草酸エステル ベタメタゾン吉草酸エステル
医薬品としての区分 医療用医薬品 医療用医薬品 一般用医薬品(第2類医薬品)
入手方法 一般的には医師の診察と処方箋が必要 一般的には医師の診察と処方箋が必要 お近くのドラッグストアや
Amazon等のネットショップで購入できます。

ステロイドのランクとは

ステロイド外用薬は、効果の強さに応じて製剤ごとにランクが定められています。

ステロイド外用薬のランク
  • ストロンゲスト(Ⅰ群)(医療用医薬品のみ)
  • ベリーストロング(Ⅱ群)(医療用医薬品のみ)
  • ストロング(Ⅲ群)
  • ミディアム(Ⅳ群)
  • ウィーク(Ⅴ群)

出典:日本皮膚科学会(https://www.dermatol.or.jp/qa/qa1/q07.html

Ⅰ群、Ⅱ群のステロイド外用薬は、医療用医薬品に限定されており、ネット通販で購入することはできません。

Ⅲ群、Ⅳ群、Ⅴ群のステロイド外用薬は、一般用医薬品としても販売されており、ネット通販で購入することができます。

リンデロンVG軟膏、リンデロンV軟膏、リンデロンVs軟膏に含有されているベタメタゾン吉草酸エステルはストロング(Ⅲ群)であり、市販のステロイド外用薬の中では最も効果が強い部類に入ります。

リンデロンVG軟膏と似た成分の市販薬

冒頭で書いた通り、リンデロンVG軟膏と全く同じ成分の市販薬はありません。

厳密には、ステロイドのベタメタゾン吉草酸エステルが含まれる市販薬はありますが、抗生物質のゲンタマイシン硫酸塩が含まれる市販薬はありません。

ここでは、リンデロンVG軟膏と似た成分の市販薬を紹介させていただきます。

ベトネベートN軟膏AS

  • ステロイド成分として、リンデロンVG軟膏と同成分のベタメタゾン吉草酸エステルを含有。
  • 抗生物質として、フラジオマイシン硫酸塩を含有。リンデロンVSが出るまでは、市販薬の中では一番リンデロンVG軟膏と類似性があるという位置づけでした。
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ベトネベート
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フルコートf

  • ステロイド成分として、ベタメタゾン吉草酸エステルと同じストロング(Ⅲ群)のフルオシノロンアセトニドを含有。
  • 抗生物質として、フラジオマイシン硫酸塩を含有。
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田辺三菱製薬
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リンデロンVs軟膏

  • ステロイド成分として、リンデロンVG軟膏と同成分のベタメタゾン吉草酸エステルを含有。
  • 抗生物質は含まれていません。

まとめ

この記事では下記の内容について解説してきました。

  • リンデロンVG軟膏に含まれる有効成分
  • リンデロンVG軟膏、リンデロンV軟膏、リンデロンVs軟膏の違い
  • ステロイドのランク
  • リンデロンVG軟膏と似た成分の市販薬

リンデロンVG軟膏と全く同じ成分の市販薬はありませんが、似たような成分の市販薬で代用いただくことは可能です。

この記事の内容がお役立ていただければ幸いです。

※内容には弊社薬剤師スタッフが、一般的にみて不適切な内容、表記がないかチェックしておりますが、患者さまの状況(症状、既往歴、併用薬など)によって最適な治療、選択は変わる場合がございます。特に治療中の疾患がある方は、かかりつけの医院や薬局がございましたらそちらにご相談頂くのを一番と考えております。
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