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オオギ薬局では、様々な医療用医薬品を〈処方箋なしで販売する〉という業態で、毎日全国から多くの問い合わせを頂きます。ただ、その中で
- 法令上通販ができない為に対応ができない
- 市販薬でも同等、類似の成分がある為にそれで十分だと考えられる
というケースがあるため、そういった方へ参考となるようなご案内ができればと思います。
猛暑の夏、汗の臭いには気をつけたいところ。エレベーターなどの密室や、会食などで隣に座ったとき、他人のツンとした臭いが気になったことはありませんか?
ワキガは自覚が難しく、日常的にセルフケアで臭いを予防することが重要です。今回はワキガの臭いの原因や対策におすすめの商品について解説します。
ワキガの臭い対策には、殺菌・制汗・消臭効果のある成分を含む商品がおすすめです。今回の記事を読んでワキガの臭いの原因を知り、日常的な対策をしていきましょう。市販薬を紹介します。
ワキガの臭いの原因について
ツンとした独特な臭いのワキガ。健康的な人の皮膚に日常的に存在している常在菌が、アポクリン腺と呼ばれる汗腺から分泌される汗を分解すると臭いが発生します。
汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。ワキガの臭いの原因はアポクリン腺から出る汗です。アポクリン腺から出る汗には、タンパク質や糖質、脂肪酸、アンモニアなどの成分が含まれています。このうち、脂肪酸がワキガの臭いの原因のひとつです。皮膚の常在菌が脂肪酸を分解すると「3メチル2へキセノイン酸」と呼ばれるワキガの臭い成分を発生します。
また、アンモニアにもアンモニア臭という独特な臭いがあります。結果として、複雑に混ざり合ったツンとしたワキガの臭いができあがります。なお、アポクリン腺はどんな人にも存在しています。ワキガの臭いはアポクリン腺からの汗の量が多ければ多いほど強くなる傾向です。
ワキガの臭い対策
日常的にできるワキガの臭い対策は以下の3つです。
- ワキ毛を除毛をする
- 化学繊維の服は控える
- 制汗剤・消臭剤を利用する
ワキ毛が存在する場合、毛に細菌やワキガの臭い成分がまとわりつき、臭いを発しやすい状態を生み出します。ワキ毛の除毛を行うことでワキの蒸れや細菌繁殖を妨げ、臭いの防止につながるのです。また、化学繊維の服は麻や綿の服と比較し吸水性や通気性が劣る場合があり、その結果、汗の滞留が起こりやすくなります。これが細菌による分解反応を促進し、臭いが強くなる可能性があるのです。
ワキガの臭い対策に有効な方法として、制汗剤・消臭剤などの商品を利用すると良いでしょう。
ワキガの臭い対策に有効な成分
ワキガの臭い対策に有効な成分は大きく3つに分けられます。
- 殺菌成分(イソプロピルメチルフェノール、ベンザルコニウム塩化物など)
- 制汗成分(クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウムなど)
- 消臭成分(ミョウバンなど)
どの成分でもワキガの臭いを抑える効果があります。それぞれの特徴をみていきましょう。
殺菌成分
ワキガの臭いの元となる成分を作り出す常在菌を殺菌する作用の成分は主に以下の2つです。
- イソプロピルメチルフェノール
- ベンザルコニウム塩化物
イソプロピルメチルフェノールやベンザルコニウム塩化物といった殺菌成分は、ワキガの臭いの元となる菌を直接殺菌し、その活動を抑制します。結果、皮膚表面に生息する細菌が汗を分解する反応を阻止し、臭いの発生そのものを抑えます。イソプロピルメチルフェノールやベンザルコニウム塩化物は強力な抗菌性を持っているため、ワキガの臭い対策商品に多く含まれ、長時間にわたる抗菌効果を発揮します。
制汗成分
汗が出ること自体を抑制する成分は主に以下の2つです。
- クロルヒドロキシアルミニウム
- 塩化アルミニウム
制汗成分は、汗の分泌そのものを抑制し、ワキガの臭い発生の最初のステップを防ぐ役割を果たします。クロルヒドロキシアルミニウムや塩化アルミニウムは皮膚の細胞と結合し、汗腺の開口部を一時的に閉鎖します。この結果、汗の分泌が抑制され、臭いの発生源である汗そのものが少なくなるのです。通常の日常生活だけでなく、運動時などの汗を多くかく状態でも効果を発揮します。
消臭成分
消臭効果のある成分は主に以下の1つです。
- ミョウバン
ミョウバンは、ワキガの臭いの元となるアクアポリン線から出る汗を消臭する働きがあります。ミョウバンはアルミニウムを含む鉱物で、ニオイの元となるアンモニアや「3メチル2へキセノイン酸」を中和します。また、ミョウバンは汗や皮脂と混ざり合うことで溶け出し、弱酸性の状態を作り出します。弱酸性状態は菌の繁殖を抑える環境となり、さらに汗をかいても再び臭いを発生させることを防ぎます。ミョウバンは既に発生した臭いの消臭だけでなく、新たな臭いの発生も抑制する効果を発揮します。
医療機関で受けられるワキガ治療
ワキガの治療は病院やクリニックなどの医療機関でも受けることが可能です。具体的な治療法は以下の2つです。
- 医師の診断後、塗り薬などで治療を行う
- アポクリン腺除去の手術を行う
日常的な対策でも効果が不十分と感じる場合、医療機関への受診も検討してみましょう。具体的に以下で確認していきます。
医師の診断後、塗り薬などで治療を行う
ワキガの臭いの治療を行う場合は、医師の診察診断が必要です。
診断方法は病院やクリニックの方針によりますが、ワキガ(腋臭症)の診断となれば塩化アルミニウムによる治療等が行われます。塩化アルミニウムによる治療方法は重症度により異なるため、必ず皮膚科への受診するようにしましょう。
病院によっては、レーザー治療やボトックス注射などさまざまな方法があります。治療方針や保険適応か否かなど気になるさいは一度、医療機関に確認を行うと良いでしょう。
アポクリン腺除去の手術を行う
手術でアポクリン腺自体を除去する手術を行い、ワキガの原因となる汗を止める治療法です。
脇を切開した後、皮膚の裏側にあるアポクリン腺をとり、皮膚を縫合。術後ガーゼでの圧迫を行います。術後は数日包帯で固定されるため、肩を上げられなかったり、術痕が残るデメリットがありますが、ほぼ永久にワキガの臭いに悩まされることがなくなるメリットもあります。
ワキガの臭いに悩まされ日常生活に支障が出ている場合、手術も検討すると良いでしょう。
ワキガの臭いに役立つおすすめの商品5選
ここからは薬剤師がおすすめするワキガの方に役立つ商品を5つ紹介します。
朝塗って夜まで続く!ロールタイプ
有効成分「焼ミョウバン」がニオイを元から防ぎ、汗を抑えます。手軽にサッと塗れるスティックタイプ。成分の焼ミョウバンが微粒子化していて直接密着するので朝塗って夜まで制汗・消臭できます。汗をかいた場合は、ふき取ってから使用するとより効果的です。
有効成分 | 焼ミョウバン、イソプロピルメチルフェノール |
効能効果 | わきが(腋臭)、皮膚汗臭、制汗 |
用法用量 | スティックの底部を回し1cm程度くり出す。 乾いた清潔なワキなどに5~6回ムラなく塗布する。 |
顔・粘膜を避け、除脱毛直後や肌に異常があるときは使用しない。肌に異常が生じていないかよく注意して使用し、赤み、はれ、かゆみ、刺激、色抜け(白斑等)や黒ずみ等の異常があらわれたときは使用を中止し皮フ科専門医等に相談する。
年齢とともにニオイ変化の気になるオトナ女性の汗臭もキレイにするロールオンタイプ
殺菌成分がニオイ菌を殺菌し、汗によるニオイの発生を防ぎます。白泥(吸着剤)配合、ニオイの元となる皮脂を吸着し、汗をかいてもサラサラ。また、うるおい成分としてビタミンC誘導体も入れました。年齢とともに減少する甘い香りの成分「ラクトン」を含有する香料を配合し、スウィートフローラルの香りが続きます。
有効成分 | イソプロピルメチルフェノール、パラフェノールスルホン酸亜鉛 |
効能効果 | 皮フ汗臭、わきが(腋臭)、制汗 |
用法用量 | ご使用前に、キャップをしたまま容器をよく振ってください。 わきの下など汗の出やすいところに、適量を塗布してください。 |
乾いたあと衣服を着用してください。ボールが回りにくい時は、指でまわしてからお使いください。顔や粘膜への使用は避け、むだ毛処理直後や、傷、はれもの、湿疹、かぶれ等の異常がある時、又、かぶれやすい方は使用しないでください。お肌に合わない時、またはお肌に異常がある時は、ご使用をおやめください。
「わきのニオイにリフレア」のCMでもお馴染み
殺菌・制汗の2つの効果でワキガの臭いを防ぎます。他人より汗のニオイがきついと感じることがある。ワキガかもしれないと感じている。汗で制汗剤が取れて、時間が経つとニオってくる。ニオイの気にならない生活を送りたい。そんな方におすすめのワキガの臭い対策商品です。
有効成分 | ベンザルコニウム塩化物 イソプロピルメチルフェノール クロルヒドロキシアルミニウム |
効能効果 | わきが(腋臭) 、皮膚汗臭、制汗 |
用法用量 | わきの下など汗の出やすいところに、適量を塗布してください。 |
顔や粘膜への使用は避け、むだ毛処理直後や、傷、はれもの、湿疹、かぶれ等の異常がある時、又、かぶれやすい方は使用しないでください。目に入らないようご注意ください。万一目に入った場合は、すぐに水又はぬるま湯で洗い流してください。なお、異常が残る場合は、眼科医にご相談ください。お肌に合わない時、またはお肌に異常がある時は、ご使用をおやめください。
臭いの原因を元からブロックして毎日快適。
臭いを気にしない快適な毎日を強力バックアップ。ワキに直接塗ってもサラサラ快適です。速乾透明ジェルだから塗った後、すぐに乾きベタつかず、服に色うつりしない。人気の無香料タイプで男性でも利用できます。
有効成分 | クロルヒドロキシアルミニウム |
効能効果 | わきが(腋臭) 、皮膚汗臭、制汗 |
用法用量 | 1日1回を目安に塗るようにしてください。 |
時間が経ってニオイが気になるようでしたら、お肌をウェットティッシュなどで清潔にしてから再度塗るようにしてください。傷やはれもの、しっしん等、異常のある部位にはお使いにならないでください。もし、使用中、赤み、はれ、かゆみ等の異常があらわれた場合は、使用を中止して皮膚科専門医等にご相談されることをおすすめします。
24時間、肌快適ケア。いつでもどこでもずっと快適。
ワキ・首もと・胸もと・背中など、全身の汗のニオイや体臭をしっかり防ぐスプレータイプ。汗を抑える汗取りパッド効果は高密着処方で、シュッとひと吹きでさらさらの防臭ヴェールを形成。汗をかいても流れにくく、動いても落ちにくい処方で肌にピッタリ密着してくれます。ヒアルロン酸パウダー(保湿)配合でお肌も傷めません。さかさにしても使えます。
有効成分 | イソプロピルメチルフェノール、焼ミョウバン |
効能効果 | ワキガ(腋臭)、皮フ汗臭、制汗 |
用法用量 | ご使用前に缶を横にして左右に強く4〜5回振ってください。 衣服を着る前に、肌から10cm以上はなして円を描くようにスプレーしてください。 |
火気と高温に注意:高圧ガスを使用した可燃性の製品のため、商品に記載されている注意をよく守ってご使用ください。用途外使用は絶対におやめください。故意に吸入すると窒息など致命的な結果をまねくおそれがあります。凍傷の危険がありますので、同じ箇所に連続して3秒以上スプレーしないでください。顔、粘膜、傷口、除毛直後にはお使いにならないでください。吸入しないようにご注意ください。湿気の多いところに置かないでください。乳幼児の手の届かないところに置いてください。
まとめ
今回はワキガの臭い対策におすすめの商品を5つ紹介しました。ワキガの臭いの原因はアポクリン腺と呼ばれる汗腺から出るタンパク質、糖質、脂肪酸、アンモニアが原因です。ワキガの臭い対策には、細菌自体の殺菌、汗が出ることを抑える制汗、発生した臭い自体を抑える消臭効果のある商品を利用すると良いでしょう。
日常的には、ワキ毛を除毛しワキの蒸れを防ぐ。化学繊維の服ではなく麻や綿などの吸水性・通気性の良い素材を選択する。なども効果的です。こまめなケアで不快な臭いを防いで、快適な夏を過ごしましょう。
※内容には弊社薬剤師スタッフが、一般的にみて不適切な内容、表記がないかチェックしておりますが、患者さまの状況(症状、既往歴、併用薬など)によって最適な治療、選択は変わる場合がございます。特に治療中の疾患がある方は、かかりつけの医院や薬局がございましたらそちらにご相談頂くのを一番と考えております。
※掲載内容は執筆時点の情報です。掲載後もなるべく最新の情報に更新するべく、予告なしに変更することがございます。
※内容に関しまして気になる点はお問い合わせフォームにて神田本店にご連絡頂ければと思います。