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オオギ薬局では、様々な医療用医薬品を〈処方箋なしで販売する〉という業態で、毎日全国から多くの問い合わせを頂きます。ただ、その中で
- 法令上通販ができない為に対応ができない
- 市販薬でも同等、類似の成分がある為にそれで十分だと考えられる
というケースがあるため、そういった方へ参考となるようなご案内ができればと思います。
ユベラは医療用医薬品、一般用医薬品、指定医薬部外品、栄養機能食品として様々な区分で販売されておりますが、当記事では主に医療用医薬品のユベラを解説しています。
ユベラは、ビタミンEを含有する医薬品です。
「ユベラには美容効果があるって聞いたけど、本当かなぁ。」
「病院でユベラをもらって飲んでいるけど、効果があるのかなぁ。」
「ユベラ錠、ユベラN、ユベラ軟膏があるらしいけど、何が違うのかなぁ。」
そのような疑問に対して、薬剤師が科学的根拠に基づき解説いたします。
この記事を読むことで、これらのことが分かります。
- ユベラシリーズの概要
- ユベラ錠、ユベラN、ユベラ軟膏の違いと、それぞれの効果や注意点
- 市販で購入できるユベラ
商品名に「ユベラ」と入っていても、特に市販品に関しては成分、性質が全然違うことが多いです。
なるべく区別して説明していきたいと思います。
ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
ユベラとは
ユベラとは、ビタミンE(トコフェロール)を含有する医薬品です。
ビタミンEの歴史は古く、1922年に抗不妊作用を有する物質として発見されたことが起源です。
ギリシャ語で「子供を産む」という意味の”tocos”と「力を与える」という意味の”pherol”を掛け合わせて「トコフェロール(tocopherol)」と命名されました。
「ユベラ」としては、1938年に”妊娠ビタミン”としてユベラ球の販売が開始されたことが始まりのようです。(ユベラ錠の「妊娠機能障害(排卵障害)」の効能・効果は1995年に削除されました)
医療用医薬品のユベラ
2022年10月現在、医療用医薬品としてユベラは下記の4製品が販売されています。
- ユベラ錠50mg
- ユベラNカプセル100mg
- ユベラNソフトカプセル200mg
- ユベラ軟膏
ビタミンE欠乏症、高血圧症に伴う随伴症状、高脂質血症などの症状や疾患に対する治療目的で使用されます。
後ほど詳しく解説します。
基本的には「医療用」の「ユベラ」はビタミンEを指すということで理解していただければと思います。
一般用医薬品のユベラ
2022年10月現在、一般用医薬品として「ユベラ」と名前に入る下記の3製品が販売されています。
- ユベラ-C ソフト
- ユベラックス
- ユベラックスα2
ユベラ-C ソフト
こちらは医療用のユベラと違って、アスコルビン酸(ビタミンC)も結構な量入っていますね。そちらをメインで考えて使用するくらいのヒトもいるかと思います。
ユベラ-C ソフトは、成人1日量3包(3.6g)中に次の成分を含みます。
- トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE) 300mg
- アスコルビン酸(ビタミンC) 600mg
ユベラックス
ユベラックスは、成人1日量3カプセル中に次の成分を含みます。
- d-α-トコフェロール(天然ビタミンE) 300mg
ユベラックスα2
ユベラックス、ユベラックスα2に関してはシンプルなビタミンEの製剤ですね。
ユベラックスα2は、成人1日量3カプセル中に次の成分を含みます。
- d-α-トコフェロール(天然ビタミンE) 300mg
ユベラックスとユベラックスα2の有効成分は同じですが、下記の違いがあるようです。
ユベラックスは、食事から十分な量を摂取しにくいα型の天然ビタミンEを、油に溶かさず、そのまま植物由来の成分を主体に作られた小型のソフトカプセルに包んでいます。
ユベラックスα2は、食事から十分な量を摂取しにくいα型の天然ビタミンEをシソ油(シソ科エゴマ油)に溶かし、植物由来の成分を主体に作られた小型のソフトカプセルに包んでいます。
とくに、シソ油は不飽和脂肪酸を豊富に含んでいるため、カプセルの内容物は低温下でも固まりにくくなっています。参照:ユベラックス製品ホームページ(https://www.eisai.jp/products/juvelux)
製品により異なりますが、しみ、そばかす、冷え性、肩こりなど、さまざまな効能・効果を有します。
※以前「ユベラックスL」という製品がありましたが、2022年5月に販売終了となったようです。
指定医薬部外品のユベラ
2022年10月現在、指定医薬部外品としてユベラは下記の製品が販売されています。
ユベラ ローヤル
エーザイから出ている「ユベラ」ブランドですが、なんとビタミンEが入っていないです。
滋養強壮系のビタミンB系やアミノ酸、ローヤルゼリー、カフェインなので、また別の性質の栄養ドリンクですね。
ユベラ ローヤルは、1瓶(50mL)中に次の成分を含みます。
- ローヤルゼリーチンキ300mg(ローヤルゼリーとして300mg)
- トチュウ葉流エキス0. 06mL(トチュウ葉として60mg)
- タウリン1000mg
- ビタミンB1硝酸塩10mg
- ビタミンB2リン酸エステル15mg
- ビタミンB6 10mg
- ニコチン酸アミド40mg
- グリシン35mg
- カフェイン水和物50mg
栄養機能食品のユベラ
2022年10月現在、栄養機能食品としてユベラは下記の3製品が販売されています。
- ユベラ贅沢ポリフェノール
- ユベラ贅沢ポリフェノール極み
- ユベラ乳酸菌BLC1&AHCC
ユベラ贅沢ポリフェノール
ビタミンEがメインですが、それ以外の植物エキス配合の商品ですね。
栄養機能食品(ビタミンE)
ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。
栄養成分表示
(2粒あたり)
エネルギー…4kcal/たんぱく質…0.2g/脂質…0.3g/炭水化物…0.2g/食塩相当量…0.0002g/ビタミンE…100.0mg
成分量
(2粒あたり)
黒大豆種皮抽出物…30mg/アサイー末…15mg/ブドウ種子エキス…15mg/カカオ抽出物…15mg/ビルベリー果実抽出物…15mg/緑茶抽出物…15mg/トマト色素…15mg/赤ワインエキス…5mg
ユベラ贅沢ポリフェノール極み
「極み」のほうは、EPAやDHAも配合されています。
栄養機能食品(ビタミンE)
ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。
栄養成分表示
(3粒あたり)
エネルギー…9kcal/たんぱく質…0.4g/脂質…0.7g/炭水化物…0.2g/食塩相当量…0.0002g/ビタミンE…100.0mg
——————————————————
EPA…150mg/DHA…75mg/トコトリエノール…10mg
成分量
(3粒あたり)
黒大豆種皮抽出物…30mg/アサイー末…15mg/ブドウ種子エキス…15mg/カカオ抽出物…15mg/ビルベリー果実抽出物…15mg/緑茶抽出物…15mg/トマト色素…15mg/赤ワインエキス…5mg
ユベラ乳酸菌BLC1&AHCC
こちらは「乳酸菌類」や「亜鉛」がメインの商品ですね。
「ユベラ」といってもビタミンEが含有されていません。
栄養機能食品(亜鉛)
亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素であるとともに、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素で、たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。
栄養成分表示
(4粒あたり)
エネルギー…11kcal/たんぱく質…0.6g/脂質…0.7g/炭水化物…0.5g/ナトリウム…2.5~4.9mg/亜鉛…3.5mg
——————————————————
AHCC…300mg/板藍根エキス末…150mg/乳酸菌BLC1(殺菌)…90億個以上/フコイダン含有メカブ抽出物…5.0mg(製造時配合)
※担子菌抽出エキス末である「AHCC」は、(株)アミノアップの商標登録です。
以上、ユベラシリーズは4つの区分で11種類の製品が販売されています。
エーザイさんのなかで「ユベラ」ブランドが強いので、製品名に入っていますが全く違う内容なのでご注意頂ければと思います。
ここからは、本題ともいっていい【医療用医薬品】のユベラについて、各製品の違いを解説していきます。
ユベラ錠、ユベラN、ユベラ軟膏の違いについて
製品名 | ユベラ錠50mg | ユベラN カプセル100mg |
ユベラN ソフトカプセル200mg |
ユベラ軟膏 |
薬効分類名 | ビタミンE剤 | 微小循環系賦活剤 | 外用ビタミンE・A剤 | |
製剤写真 | ||||
有効成分 | トコフェロール酢酸エステル | トコフェロールニコチン酸エステル | トコフェロール ビタミンA油 |
|
効能・効果※ | ビタミンE欠乏症 末梢循環障害 過酸化脂質の増加防止 |
高血圧症に伴う随伴症状 高脂質血症 閉塞性動脈硬化症に伴う末梢循環障害 |
凍瘡、進行性指掌角皮症、尋常性魚鱗癬、 毛孔性苔癬、単純性粃糠疹、掌蹠角化症 |
|
用法・用量※ | 1回1〜2錠を 1日2〜3回経口投与 |
1日3〜6カプセルを 3回に分けて経口投与 |
1日3カプセルを 3回に分けて経口投与 |
1日1〜数回、 適量を患部に塗布 |
副作用※ | 便秘、発疹など | 食欲不振、発疹、肝機能障害など | 紅斑、掻痒など |
※「効能・効果」「用法・用量」「副作用」は各製品の添付文書より一部抜粋
添付文書を元にユベラ錠、ユベラN、ユベラ軟膏の違いを表にまとめました。
それぞれ薬効分類名、有効成分、効能・効果が異なり、同じユベラと名前がついているものの、全く別の薬であることがお分かりいただけるかと思います。
ここからは、それぞれの製品について個別に解説していきます。
ユベラ錠50mgの効果
ユベラ錠50mgは、有効成分として1錠中にトコフェロール酢酸エステル50mgを含有する錠剤です。
ユベラ錠50mgの薬効分類名はビタミンE剤であり、下記の効果を有します。
ユベラ錠50mgの効果
- 微小循環系の賦活作用
- 膜安定化作用
- 抗酸化作用
- 内分泌系の賦活作用
ユベラ錠50mgの添付文書【薬効薬理】より引用
難しい言葉が使われているので分かりやすく言い換えると、おおむね下記のような意味となります。
- 毛細血管など末梢(まっしょう)の血行を改善させる。
- 生体膜を安定化させることで、血管機能などを改善させる。
- 異常酸化(過酸化)を抑制することで、過酸化脂質の生成を抑制する。
- 下垂体ー副腎系に作用して、ホルモンの分泌を整える。
ユベラ錠50mgが使用される疾患は下記の通りです。
ユベラ錠50mgの適応症
- ビタミンE欠乏症の予防及び治療
- 末梢循環障害(間歇性跛行症、動脈硬化症、静脈血栓症、血栓性静脈炎、糖尿病性網膜症、凍瘡、四肢冷感症)
- 過酸化脂質の増加防止
1.以外の効能については、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。ユベラ錠50mgの添付文書【効能・効果】より引用
こちらも難しい言葉が並んでいますが「凍瘡(しもやけ)」や「四肢冷感症(手足の冷え)」あたりは身近に感じられるかもしれません。
ユベラ錠50mgの使用における注意点
添付文書に記載されている用量は下記の通りですが、医師の指示に従って服用してください。
ユベラ錠50mgの用法・用量
通常、成人には 1 回 1 ~ 2 錠(トコフェロール酢酸エステルとして、50~100㎎)を、 1 日 2 ~ 3 回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
ユベラ錠50mgの添付文書【用法・用量】より引用
下記の副作用が現れることがありますので、ご注意ください。
便秘、胃部不快感、下痢、発疹
ユベラN(ユベラNカプセル100mg、ユベラNソフトカプセル200mg)の効果
ユベラNカプセル100mgは、有効成分として1カプセル中にトコフェロールニコチン酸エステル100mgを含有するカプセル剤です。
ユベラNソフトカプセル200mgは、有効成分として1カプセル中にトコフェロールニコチン酸エステル200mgを含有するカプセル剤です。
ユベラNの「N」は、ニコチン酸からとって命名されたそうです。
トコフェロールニコチン酸エステルは、ビタミンEとニコチン酸を結合させた誘導体であり、両者のそれぞれの生理作用を示しながら、各々を併用した場合よりも安定で持続的な薬理作用を有します。
ニコチン酸と聞くと、タバコに含まれる有害物質ニコチンを連想されるかもしれませんが、ニコチン酸とニコチンは別物です。
ニコチン酸はビタミンB群の一種で、ナイアシンとも呼ばれます。
ユベラNの薬効分類名は微小循環系賦活剤であり、下記の効果を有します。
ユベラNの効果
- 脂質代謝改善作用
- 微小循環系賦活作用
- 血管強化作用
- 血小板凝集抑制作用
- 血中酸素分圧上昇作用
ユベラNカプセル100mg、ユベラNソフトカプセル200mgの添付文書【薬効薬理】より引用
一部ユベラ錠と重なる部分もありますが、簡単に解説いたしますとおおむね下記のような意味となります。
- 血中総コレステロールの低下や、血中HDL-コレステロールの上昇が認められている。
- 末梢循環不全に対する改善作用は、ビタミンEとニコチン酸との併用より明らかに優れている。
- 毛細血管の透過性亢進を改善(血管からタンパク質などが漏れてしまうことを防ぐ)し、紫斑数を減少させる。
- 血管を詰まりにくくする。
- 全身に酸素を巡らせやすくする。
ユベラNが使用される疾患は下記の通りです。
ユベラNの適応症
下記に伴う随伴症状
高血圧症
高脂質血症
下記に伴う末梢循環障害
閉塞性動脈硬化症ユベラNカプセル100mg、ユベラNソフトカプセル200mgの添付文書【効能・効果】より引用
血圧そのものが下がる訳ではありませんが、高血圧症に伴う手足のしびれ感やめまい感、首すじや肩のこり、頭痛、不眠、耳鳴、息切れ、抑うつ、四肢冷感などの随伴症状を改善します。
脂質に関して、下記の臨床成績が確認されています。
- 総コレステロールが高い人における有意な減少
- HDL-コレステロールが低い人における有意な上昇
- 過酸化脂質は有意な減少
ユベラN(ユベラNカプセル100mg、ユベラNソフトカプセル200mg)の使用における注意点
添付文書に記載されている用量は下記の通りですが、医師の指示に従って服用してください。
ユベラNの用法・用量
カプセル100㎎:通常、成人にはトコフェロールニコチン酸エステルとして 1 日300~600㎎( 1 日 3 ~ 6 カプセル)を 3 回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
ソフトカプセル200㎎:通常、成人には 1 日 3 カプセルを 3 回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。なお、トコフェロールニコチン酸エステルとしての用法及び用量は、通常、成人には 1 日300~600㎎を 3 回に分けて経口投与する。
ユベラNカプセル100mg、ユベラNソフトカプセル200mgの添付文書【用法・用量】より引用
下記の副作用が現れることがありますので、ご注意ください。
食欲不振、胃部不快感、胃痛、悪心、下痢、便秘、発疹、肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等)、温感、潮紅、顔面浮腫、浮腫
ユベラ軟膏の効果
ユベラ軟膏は、有効成分として1g中にトコフェロール20mgとビタミンA油5mgを含有する軟膏(塗り薬)です。
ビタミンEとビタミンAはどちらも脂溶性のビタミンなので、皮膚から吸収されて薬が効きます。
ユベラ軟膏の薬効分類名は外用ビタミンE・A剤であり、下記の効果を有します。
ユベラ軟膏の効果
- 皮膚の微小循環系賦活作用
- 皮膚の保護作用
ユベラ軟膏の添付文書【薬効薬理】より引用
「1.皮膚の微小循環系賦活作用」は主にビタミンEの効果で、皮膚の血行を促進して皮膚温を上昇させるとともに、微小血管の透過性の亢進を抑制(血管からタンパク質などが漏れてしまうことを防ぐ)します。
「2.皮膚の保護作用」は主にビタミンAの効果で、皮膚の新陳代謝を高めケラチン形成を抑制することで、皮膚の乾燥や角化を抑制します。
ユベラ軟膏が使用される疾患は下記の通りです。
ユベラ軟膏の適応症
凍瘡、進行性指掌角皮症、尋常性魚鱗癬、毛孔性苔癬、単純性粃糠疹、掌蹠角化症
ユベラ軟膏の添付文書【効能・効果】より引用
漢字ばかりで難しい言葉が並んでいますが、分かりやすく言い換えると下記のようになります。
- 凍瘡:しもやけ
- 進行性指掌角皮症:手荒れ
- 毛孔性苔癬:二の腕によくできるブツブツ
ユベラ軟膏の使用における注意点
添付文書に記載されている用量は下記の通りですが、医師の指示に従って服用してください。
ユベラ軟膏の用法・用量
通常 1 日 1 ~数回適量を患部に塗布する。
ユベラ軟膏の添付文書【用法・用量】より引用
下記の副作用が現れることがありますので、ご注意ください。
紅斑、瘙痒
ユベラを購入するには
ここまで紹介してきたユベラ錠、ユベラN、ユベラ軟膏は医療用医薬品であり、入手するには基本的には病院で医師の診察を受ける必要があるため、Amazon等のインターネット通販サイトで購入することはできません。
そのため、ユベラ錠、ユベラN、ユベラ軟膏と同じ成分の市販薬(一般用医薬品)があるのか、順番にご紹介いたします。
ユベラ錠50mgと同じ成分を含む市販薬
ユベラ錠50mgの有効成分である「トコフェロール酢酸エステル」を含む市販薬は、ユベラ-Cソフトです。
ユベラ-C ソフトは、成人1日量3包(3.6g)中に次の成分を含みます。
- トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE) 300mg
- アスコルビン酸(ビタミンC) 600mg
ユベラ-Cソフトに含まれるアスコルビン酸(ビタミンC)について、以前こちらの記事で解説いたしましたので良ければご参照ください。
ユベラNと同じ成分を含む市販薬
ユベラNの有効成分である「トコフェロールニコチン酸エステル」を含む市販薬は、残念ながらありません。
ユベラ軟膏と同じ成分を含む市販薬
ユベラ軟膏の有効成分である「トコフェロール」と「ビタミンA油」を含む市販薬は、残念ながらありません。
※以前「ユベラリッチ」という製品がありましたが、2015年に販売終了となったようです。
「トコフェロール酢酸エステル」と「ビタミンA油」を含む市販薬はありましたので、3つご紹介いたします。
メンタームHAαクリーム
メンタームHAαクリームは、1g中に次の成分を含みます。
- トコフェロール酢酸エステル 20mg
- ビタミンA油 5mg
- ジフェンヒドラミン(皮膚のかゆみをしずめる)5mg
- グリセリン(皮膚にうるおいを与える)400mg
- グリチルレチン酸(炎症を抑える)3mg
- パンテノール(肌細胞の正常なはたらきを助ける)10mg
- イソプロピルメチルフェノール(殺菌作用がある)1mg
効能・効果
ひじ・ひざ・かかとのあれ,ひび,あかぎれ,指先・手のひらのあれ,しもやけ
炎症を抑える成分と殺菌作用のある成分が含まれているので、指先のひびやあかぎれに。
ヒビケアFT軟膏
ヒビケアFT軟膏は、1g中に次の成分を含みます。
- トコフェロール酢酸エステル 20mg
- ビタミンA油 5mg
- アラントイン(割れた皮膚組織の修復を助ける)2mg
- パンテノール(肌細胞の正常なはたらきを助ける)10mg
- グリセリン(皮膚にうるおいを与える)400mg
- ジフェンヒドラミン(皮膚のかゆみをしずめる)5mg
効能・効果
ひじ・ひざ・かかとのあれ,ひび,あかぎれ,指先・手のひらのあれ,しもやけ
割れた皮膚組織の修復を助ける成分が含まれているので、かかとのささくれ割れやパックリ割れに。
メンソレータム ザラプロA
メンソレータム ザラプロAは、1g中に次の成分を含みます。
- トコフェロール酢酸エステル 20mg
- ビタミンA油 5mg
- 尿素(古く厚くなった角質をやわらかくし、取り除く)200mg
- グリチルリチン酸ーアンモニウム(炎症を抑え赤みを改善する)5mg
効能・効果
さめ肌,ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症,手指のあれ,老人の乾皮症
角質軟化や赤みを改善する成分が含まれているので、二の腕などのぷつぷつやざらざらに。
まとめ
この記事では下記の内容について解説してきました。
- ユベラシリーズの概要
- ユベラ錠、ユベラN、ユベラ軟膏の違いと、それぞれの効果や注意点
- 市販で購入できるユベラ
この記事の内容がお役立ていただければ幸いです。
※内容には弊社薬剤師スタッフが、一般的にみて不適切な内容、表記がないかチェックしておりますが、患者さまの状況(症状、既往歴、併用薬など)によって最適な治療、選択は変わる場合がございます。特に治療中の疾患がある方は、かかりつけの医院や薬局がございましたらそちらにご相談頂くのを一番と考えております。
※掲載内容は執筆時点の情報です。掲載後もなるべく最新の情報に更新するべく、予告なしに変更することがございます。
※内容に関しまして気になる点はお問い合わせフォームにて神田本店にご連絡頂ければと思います。
参考サイト
- https://medical.eisai.jp/products/E_T50/
- https://medical.eisai.jp/products/EN_C100/
- https://medical.eisai.jp/products/EN_SC200/
- https://medical.eisai.jp/products/EA_O/
- https://www.eisai.jp/products/juvelacs/juvelacs
- https://www.eisai.jp/products/juvelux/juvelux_1
- https://www.eisai.jp/products/juvelux/juvelux_2
- https://shop.eisai.jp/c/item/101857001/
- https://shop.eisai.jp/c/item/105824001/
- https://shop.eisai.jp/c/item/105756001/
- https://shop.eisai.jp/c/item/101963001/
- http://www.omibh.co.jp/products/medical/ha-alpha.html
- https://www.ikedamohando.co.jp/products/chaps/hibicare_ft.html
- https://jp.rohto.com/zalapro/cream/