【薬剤師が解説】子供の虫刺され薬の選び方|かゆみ・腫れ・とびひ予防まで症状別に徹底ガイド

【薬剤師が解説】子供の虫刺され薬の選び方|かゆみ・腫れ・とびひ予防まで症状別に徹底ガイド

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オオギ薬局のブログでの市販薬紹介シリーズ

オオギ薬局では、様々な医療用医薬品を〈処方箋なしで販売する〉という業態で、毎日全国から多くの問い合わせを頂きます。ただ、その中で

  • 法令上通販ができない為に対応ができない
  • 市販薬でも同等、類似の成分がある為にそれで十分だと考えられる

というケースがあるため、そういった方へ参考となるようなご案内ができればと思います。

夏、お子様が元気に外で遊ぶ姿は微笑ましいものですが、同時に「虫刺され」の悩みも増える季節です。ぷっくり赤く腫れたお子様の肌を見て、心を痛めている保護者の方も多いのではないでしょうか。

子供の肌は大人よりもデリケートなため、かゆみが強く出たり、ひどく腫れ上がったりしがちです。 そして、かき壊してしまうことで、さらに別の皮膚トラブルに発展してしまうことも少なくありません

「子供にはどの薬を選んだらいいの?」

「ステロイドって使って大丈夫?」

「どうすればかき壊しを防げる?」

こうしたお悩みに応えるため、この記事では薬剤師の視点から、子供の虫刺されへの対処法を網羅的に解説します。予防から治療、そして悪化させないためのポイントまで、ご家庭でできる最適なケアがわかる「子供の虫刺され対策の決定版」です。 正しい知識を身につけて、お子様のかゆい!つらい!を解決し、楽しい夏を守ってあげましょう。

なぜ?子供の虫刺されが大人よりひどくなる理由

「うちの子、どうしてこんなにひどくなるんだろう?」と感じたことはありませんか。それは気のせいではなく、子供特有の体の特徴による、科学的な理由があるのです。

未熟な皮膚のバリア機能

子供の皮膚は大人と比べて角質層が薄く、皮脂の分泌も少ないため、外部の刺激から肌を守る「バリア機能」がまだ十分に発達していません。 そのため、蚊などが注入する唾液成分(アレルゲン)が皮膚の奥深くまで侵入しやすく、大人よりも強いアレルギー反応を引き起こしてしまうのです。

過剰に反応しやすい免疫システム

子供の免疫システムは、さまざまな異物に触れながら発達している途中段階です。 そのため、虫の唾液という未知の異物に対して、免疫が過剰に反応してしまう傾向があります。 この過剰な反応によって、かゆみの原因である「ヒスタミン」などが大量に放出され、強い赤み、腫れ、そして我慢できないほどのかゆみとして現れるのです。

時間差でやってくる「遅発型反応」

虫刺されの反応には、刺されてすぐに出る「即時型反応」と、数時間から翌日にかけて現れる「遅発型反応」があります。 子供、特に乳幼児ではこの遅発型反応が強く出やすい特徴があり、「刺された直後はそうでもなかったのに、翌朝パンパンに腫れていた」というケースが多いのはこのためです。

お子様の虫刺されがひどくなりやすいのは、こうした生理学的な特徴が原因です。だからこそ、迅速で的確なケアが重要になるのです。

刺される前が肝心!子供用「虫除け剤」の正しい選び方

虫刺されの一番の対策は、言うまでもなく「刺されないこと」です。 お子様を虫から守るためには、虫除け剤を正しく選んで使うことが欠かせません。

虫除けの2大有効成分「イカリジン」と「ディート」

現在、日本で医薬品・医薬部外品として効果が認められている虫除け成分は、主に「イカリジン」と「ディート」の2種類です。 これらは虫を殺すのではなく、虫の感覚を麻痺させて人に寄ってこなくさせる働きがあります。

「濃度」は「強さ」ではなく「持続時間」

虫除け剤を選ぶ際に最も大切な知識が、「濃度の意味」です。 「イカリジン15%」や「ディート30%」といった表示を見ると、濃度が高いほど効果が強いと思いがちですが、これは誤解です。 有効成分の濃度は、効果の強さではなく、効果が続く時間を示しています。 高濃度の製品ほど長く効くだけで、虫を避ける力自体が強くなるわけではありません。 特に子供に使う際は、活動時間に合わせて適切な濃度のものを選ぶことが大切です。

【比較表】イカリジン vs. ディート どっちを選ぶ?

それぞれの成分に長所と短所があり、年齢や使用シーンによって使い分けるのが賢い方法です。

特徴イカリジン (Icaridin)ディート (DEET)
対象害虫蚊、ブユ(ブヨ)、アブ、マダニなど。蚊、ブユ、アブ、マダニ、ノミ、ツツガムシなど、最も広範囲に有効。
年齢制限制限なし。新生児から使用可能。生後6ヶ月未満は使用不可。
使用回数制限なし。あり。生後6ヶ月~2歳未満は1日1回、2歳~12歳未満は1日1~3回まで。
肌への刺激刺激が少なく、においもほとんどない。特有のにおいがあり、刺激を感じることも。
素材への影響プラスチックや化学繊維を傷めない。プラスチックや化学繊維を溶かすことがある。
おすすめシーン公園、散歩など日常使いに。肌が弱い子や赤ちゃんに最適。キャンプ、山登りなど本格的なアウトドアに。感染症リスクのある場所で推奨。

シーン別・最適な虫除け剤の選び方

  • 日常的な使用(公園、散歩など)には「イカリジン」
    日常的なシーンでは、年齢制限がなく肌にも優しい「イカリジン15%」配合の製品が第一選択肢となります。 持続時間は6~8時間ほどあり、普段の外遊びには十分です。
  • リスクの高い場所(山、キャンプなど)には「ディート」
    ツツガムシ病などの感染症リスクがある場所や、多くの種類の虫から身を守りたい場合は、「ディート」が有効です。 生後6ヶ月以上のお子様なら、使用回数を守った上で「ディート10~12%」の製品を、12歳以上なら長時間の活動に対応できる「ディート30%」も選択肢になります。

虫除け剤の正しい使い方

  1. 吸い込みを避ける:顔に直接スプレーせず、一度大人の手に取ってから塗ってあげましょう。
  2. 塗る順番日焼け止めが先、虫除けが後です。日焼け止めを塗って乾いた上から、虫除け剤を重ねてください。
  3. ムラなく塗る:スプレーしただけではムラができます。手でしっかりと塗り広げ、首筋や耳の後ろ、足首なども忘れずに。
  4. こまめな塗り直し:汗をかいたり水で濡れたりした場合は、表示の持続時間より早めに塗り直しましょう。

【症状別】薬剤師が教える市販薬の選び方3ステップ

もし刺されてしまったら、次はお薬の出番です。やみくもに製品を選ぶのではなく、お子様の「症状」に合わせて最適な「成分」を選ぶという3ステップで考えましょう。

Step 1: 症状を見極める

まずは患部の状態を冷静に観察します。大きく3つのパターンに分けられます。

  • Case 1: 軽いかゆみ・ポツンとした赤み
    かゆみが中心で、腫れはそれほどひどくない状態です。
  • Case 2: 強いかゆみ・赤み・腫れ
    パンパンに腫れ上がり、炎症が強く起きている状態。かゆみも非常に強いです。
  • Case 3: かき壊してしまった・じゅくじゅくしている
    かきむしって皮膚が傷つき、体液が出ている状態。細菌感染のリスクが非常に高い危険なサインです。

Step 2: 最適な有効成分を選ぶ

症状のパターンに合わせて、効果的な成分を選びます。

  • Case 1 (軽いかゆみ)には →【抗ヒスタミン成分】
    この段階のかゆみの主な原因は「ヒスタミン」です。 その働きをブロックするジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン成分が配合された薬が適しています。
  • Case 2 (強い腫れ・炎症)には →【ステロイド成分】
    強い腫れや赤みといった「炎症」を抑えるには、ステロイド(副腎皮質ホルモン)が最も効果的です。 子供向け市販薬には、作用の穏やかな「弱い(Weak)」ランクのステロイドが使われており、短期間、患部だけに正しく使えば非常に安全で有効な成分です。 皮膚で効果を発揮した後に体内で分解され作用が弱まる「アンテドラッグ」設計のステロイドは、副作用のリスクが低く、子供にも使いやすいです。
  • Case 3 (かき壊し)には →【抗生物質配合のステロイド成分】
    ここが最も重要なポイントです。 かき壊した傷口にステロイドだけの薬を塗ると、免疫力が抑えられて細菌が増殖し、「とびひ」になる危険性があります。 この場合は、炎症を抑えるステロイドと、細菌を殺す抗生物質の両方が配合された薬を選ばなければなりません。

Step 3: 年齢と部位を確認する

最後に、選んだ薬がお子様の年齢に使えるか、添付文書で必ず確認しましょう。 また、顔や陰部など皮膚の薄いデリケートな場所には、より作用の穏やかな薬を選ぶのが基本です。

【タイプ別】子供の虫刺されにおすすめの市販薬

前の章で解説した選び方のステップに基づき、具体的な市販薬を症状別にご紹介します。

【虫除け剤】公園など屋外に出かける際の虫刺され予防に

はだまも

はだまも

スキンベープ ジェル

スキンベープ ジェルス
  • 新生児から使用してOK
  • 赤ちゃんにも塗りやすいジェルタイプ
  • 有効成分:イカリジン

【ノンステロイド】軽いかゆみ・デリケートな肌に

ステロイドを使いたくない場合や、ごく軽い症状、低月齢の赤ちゃんに適しています。

池田模範堂「ムヒ・ベビーb」

ムヒ・ベビーb
  • 有効成分:ジフェンヒドラミン
  • 特徴:生後1ヶ月から使えるクリームタイプ。 虫刺されのほか、あせもやおむつかぶれにも使え、一本あると安心です。 ベタつかず、持ち運びにも便利。
  • 5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止して医療機関を受診
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池田模範堂
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佐藤製薬「ポリベビー」

ポリベビー
  • 有効成分:ジフェンヒドラミン、ビタミンA・D2など
  • 特徴:こちらも生後1ヶ月から使用可能。かゆみを抑える成分に加え、皮膚の治りを助けるビタミンが配合されています。 天然由来の基剤を使用し、敏感な肌に配慮した処方です。
  • 5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止して医療機関を受診
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佐藤製薬
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池田模範堂「液体ムヒベビー」

液体ムヒベビー
  • 有効成分:ジフェンヒドラミン
  • 特徴:生後3ヶ月から使える液体タイプ。 スポンジヘッドで手を汚さずにさっと塗れるのが魅力です。 スーッとする成分が入っていない「しみない処方」なので、お子様も嫌がりにくいです。
  • 5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止して医療機関を受診
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【ステロイド】強い腫れ・赤みをしっかり抑えたいときに

かゆみや腫れが強く、炎症をしっかり鎮める必要がある場合の選択肢です。

田辺三菱製薬「コートf MD軟膏

コートf MD軟膏
  • 有効成分:プレドニゾロン(ステロイド)、グリチルレチン酸
  • 特徴:赤ちゃんの使用も想定された、作用の穏やかなステロイド軟膏です。 年齢制限がなく、無香料・無着色・防腐剤フリー。 軟膏タイプなので患部をしっかり保護し、カサカサした部分にもじゅくじゅくした部分にも使えます。
  • ステロイドの中では最も効果がマイルドなウィークランク(Ⅴ群)
  • 5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止して医療機関を受診
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ヒフにエフのチカラ
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シオノギヘルスケア「リンデロンVs軟膏」

リンデロンVs軟膏
  • 有効成分:ベタメタゾン吉草酸エステル(ステロイド)
  • 市販ステロイドの中では最も効果が強力なストロングランク(Ⅲ群)
  • 5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止して医療機関を受診
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シオノギヘルスケア
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【抗生物質配合】かき壊してしまったときに

じゅくじゅくしたり、かき壊したりした場合の二次感染を防ぎます。

第一三共ヘルスケア「ベトネベートN軟膏AS」

ベトネベートN軟膏AS
  • 有効成分:ベタメタゾン吉草酸エステル(ステロイド)、フラジオマイシン硫酸塩(抗生物質)
  • 特徴:優れた抗炎症作用を持つステロイドと、細菌の増殖を防ぐ抗生物質を配合。 化膿してしまった患部に適しています。ただし、年齢制限があるため添付文書の確認が必要です。
  • 市販ステロイドの中では最も効果が強力なストロングランク(Ⅲ群)
  • 5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止して医療機関を受診
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ベトネベート
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ジョンソン・エンド・ジョンソン「テラ・コートリル軟膏」

テラ・コートリル軟膏
  • 有効成分:ヒドロコルチゾン(ステロイド)、オキシテトラサイクリン塩酸塩(抗生物質)
  • 特徴:比較的穏やかなステロイドと抗生物質の配合剤。 じゅくじゅくしてしまった患部の炎症と感染を同時に抑えます。こちらも使用可能な年齢の確認が必須です。
  • 市販ステロイドの中では中間的な効果のミディアムランク(Ⅳ群)
  • 5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止して医療機関を受診
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テラ・コートリル
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【かき壊し防止】貼るタイプ

かゆみを我慢できずにかきむしってしまうお子様に最適です。

池田模範堂「ムヒパッチA」

ムヒパッチA
  • 有効成分:ジフェンヒドラミン、イソプロピルメチルフェノールなど
  • 特徴:かゆみ止め成分と殺菌剤を配合したパッチ。 患部を物理的に保護してかき壊しを防ぎます。 アンパンマンのイラスト入りで、お子様が喜んで貼ってくれることも。
  • 5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止して医療機関を受診
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池田模範堂
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第一三共ヘルスケア「マキロンパッチエース」

マキロンパッチエース
  • 有効成分:デキサメタゾン酢酸エステル(ステロイド)
  • 特徴:こちらはステロイドを配合したパッチタイプ。 かき壊しを防ぎながら、パッチの下でしっかり炎症を抑えることができます。 赤みや腫れを伴うかゆみに特に効果的です。
  • 5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止して医療機関を受診
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薬の効果を最大化する、正しい塗り方と注意点

せっかく良い薬を選んでも、塗り方が間違っていては効果が半減してしまいます。 簡単なコツで効果が変わりますので、ぜひ実践してください。

  1. 塗る前は「清潔」に
    まず、患部を石鹸で優しく洗い、清潔なタオルで軽く押さえるように水分を拭き取ります。 これだけで薬の浸透が良くなり、感染リスクも減らせます。
  2. 適量の目安は「フィンガーティップユニット(FTU)」
    薬の量は多すぎても少なすぎてもいけません。 目安になるのが「FTU」です。 これは、大人の人差し指の先から第一関節まで軟膏を出した量(約0.5g)で、大人の手のひら2枚分の面積に塗るのが適量とされています。 実際にFTUという考え方に従って薬を塗ってみると、思っていたよりたくさん塗るんだなと感じるかと思います。お子様の患部の広さに合わせて調整してください。
  3. 塗り方は「擦り込まず、優しく置く」
    薬をゴシゴシ強く擦り込むのは、刺激になって炎症を悪化させるためNGです。 薬を患部にちょんちょんと置き、指の腹で優しく薄く伸ばすように塗りましょう。 患部がテカっと光るくらいが目安です。
  4. 塗るタイミングは「お風呂上がりのゴールデンタイム」
    薬を塗るのに最も効果的なのはお風呂上がりです。 皮膚が清潔で、水分を含んで柔らかくなっているため、薬の成分が浸透しやすくなっています。
  5. 使用期間の目安を守る
    市販薬を5~6日間使用しても改善しない、または悪化する場合は、セルフケアの限界です。 使用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
  6. 塗る回数
    刺された直後は1日2〜3回、症状が改善してきたら徐々に回数を減らしていきます。

「とびひ」への悪化を防ぐために知っておきたいこと

子供の虫刺されで最も避けたいのが、かき壊しから二次感染を起こす「とびひ(伝染性膿痂疹)」です。

とびひは、虫刺されをかき壊した傷口から黄色ブドウ球菌などの細菌が入り込んで起こります。 じゅくじゅくした水ぶくれができ、それが破れると中の液体が周囲に付着し、まるで「飛び火」のように次々と感染が広がっていきます。

虫刺され → 強いかゆみ →【かき壊し】→ 細菌侵入 →【とびひ発症】

この悪化の連鎖を断ち切る鍵は、「かき壊し」の段階で食い止めることです。 つまり、これまで解説してきた「かゆみを早く抑える薬」を適切に使うことが、とびひの最大の予防策になるのです。

とびひを防ぐ6つのポイント

  1. かゆみの早期コントロール:刺されたらすぐにかゆみ止めを塗り、かきたいという衝動を抑えることが最も重要です。
  2. 爪を短く切る:爪は常に短く清潔に保ちましょう。かいてしまっても皮膚へのダメージを最小限にできます。
  3. 患部を清潔に:毎日、石鹸をよく泡立てて優しく洗い、細菌を洗い流します。
  4. 患部を保護する:薬を塗った上からガーゼや絆創膏で覆い、直接触れないようにします。
  5. タオルや寝具の共用を避ける:とびひは接触でうつるため、家族間でのタオルの共用は絶対にやめましょう。
  6. 患部を冷却する:冷やすことでかゆみが抑えられます。子どもに幹部を掻かないよう言っても我慢できずに掻いてしまいがちですが、「かゆくなったら冷やそうね」と言うと子どもでもやってくれやすいです。

もし、黄色い汁がじゅくじゅく出る、蜂蜜色のかさぶたができる、発疹がどんどん広がるといったサインが見られたら、とびひの可能性が高いです。 すぐに市販薬の使用をやめて病院を受診してください。

こんな時は病院へ!受診を考えるべきサイン

ほとんどの虫刺されは市販薬で対応できますが、中には専門的な治療が必要なケースもあります。 以下のようなサインが見られたら、速やかに医療機関を受診しましょう。

  • 全身症状が出ている:発熱、吐き気、ぐったりしているなど、刺された場所以外に症状がある。
  • 局所の反応が異常に強い:ありえないほど大きく腫れ上がる、強い痛みを伴う、大きな水ぶくれができている。
  • 危険な虫に刺された:ハチやムカデに刺された場合。また、マダニが皮膚に食いついているのを見つけたら、自分で取らずに病院で除去してもらってください。
  • 顔や口、陰部などを刺された
  • 市販薬を5~6日使っても改善しない、または悪化している
  • とびひの兆候がある

小児科?皮膚科?どっちに行くべき?

小児科が適している場合

  • 発熱など全身の症状を伴うとき。
  • かかりつけ医がいて、普段の様子をよく知ってくれている場合。
  • まずは総合的に診てほしいとき。

皮膚科が適している場合

  • 全身症状はないが、皮膚の症状が特にひどい、広範囲に及んでいるとき。
  • 症状が長引いている、繰り返すとき。
  • 専門的なスキンケア指導を受けたいとき。

まとめ

最後に、子供の虫刺されケアで大切なポイントをまとめます。

  1. 予防が最優先:日常は「イカリジン」、アウトドアでは「ディート」と虫除けを使い分ける。
  2. 薬は症状で選ぶ:軽いかゆみには「ノンステロイド」、強い腫れには「ステロイド」、かき壊したら「抗生物質配合薬」を選ぶ。
  3. 薬は正しく塗る:清潔な肌に適量を優しく塗ることで、効果が最大化する。
  4. かき壊しを徹底阻止:かゆみを早く止め、爪を短く保ち、患部を保護して「とびひ」を防ぐ。
  5. 受診のサインを見逃さない:全身症状や異常な腫れなど、家庭でのケアの限界を知っておく。

正しい知識は、お子様を夏のつらい虫刺されから守るための何よりの武器になります。 この記事が、保護者の皆様の不安を解消し、お子様が笑顔で夏を過ごすための一助となれば幸いです。