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「便秘がつらいけど、どの市販薬を選べばいいかわからない…」「下剤はクセになりそうで怖い」。そんな悩みを抱えていませんか?
ドラッグストアには多くの便秘薬が並んでいますが、実は作用の仕組みによって大きく2つのタイプに分けられます。それぞれの特徴を知らずに選んでしまうと、効果がなかったり、かえってお腹が痛くなったり、さらには薬を手放せなくなってしまう可能性も。
この記事では、薬剤師が市販の便秘薬(下剤)の正しい選び方と使い方を徹底解説します。ご自身の症状や体質に合った薬を見つけるために、ぜひ最後までお読みください。
便秘薬を選ぶ前に!まず知っておきたい3つのこと

安易に薬に頼る前に、まずは基本を押さえることが大切です。便秘解消への近道は、ご自身の状態を正しく理解することから始まります。
1. 「便秘」の定義は回数だけじゃない
一般的に「毎日排便がない=便秘」と思われがちですが、医学的には回数だけでなく、排便の状態も重要です。
- 強くいきまないと出ない
- 便が硬くてコロコロしている(兎糞状便)
- 排便後もスッキリしない(残便感)
- お腹が張って苦しい
- 排便の回数が週に3回未満
たとえ毎日お通じがあっても、これらのうち2つ以上当てはまる状態が続く場合は「便秘症」と診断される可能性があります。
2. 薬の前に試すべきセルフケア
便秘治療の基本であり、最も重要なのは生活習慣の改善です。薬を検討する前に、以下の点を見直してみましょう。
- 食物繊維を摂る
- 不溶性食物繊維: 便のかさを増やして腸を刺激します(根菜、豆類、きのこ類など)。
- 水溶性食物繊維: 便を柔らかくして出しやすくします(海藻、熟した果物、こんにゃくなど)。
- 水分をしっかり補給する
- 1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに水分を摂りましょう。便が硬くなるのを防ぎます。
- 適度な運動を心がける
- ウォーキングなどの運動は、腸の動きを活発にします。
- 朝食後のトイレタイムを習慣に
- 朝食を摂ると、腸が動き出し、1日の中で最も便意が起こりやすい時間帯です。便意がなくてもトイレに座る習慣をつけましょう。
- グアーガム分解物(PHGG)
- 慢性便秘症に対して排便回数を優位に増加させるエビデンスあり
- 便秘薬の使用量を有意に減少させるエビデンスあり
- キウイフルーツ、プルーン、サイリウム(オオバコ)
- 慢性便秘症患者に対する自発排便率、排便回数増加のエビデンスあり
3. こんな症状は病院へ!危険なサイン
ほとんどの便秘はセルフケアや市販薬で対応できますが、中には重篤な病気が隠れているケースもあります。以下の症状が見られる場合は、自己判断せず速やかに消化器内科などを受診してください。
- 血便・黒色便(便に血が混じる、便が黒いタール状)
- 我慢できないほどの激しい腹痛
- 嘔吐を伴い、おならも出ない
- 原因不明の急な体重減少
- 急に始まった重い便秘
- 便秘とともに発熱がある
【基本】便秘薬は2種類!「非刺激性」と「刺激性」の違いを徹底解説

市販の便秘薬は、作用の仕組みによって大きく「非刺激性下剤」と「刺激性下剤」に分けられます。この違いを理解することが、適切な薬を選ぶ上で最も重要です。
| 属性 | 非刺激性下剤(酸化マグネシウムなど) | 刺激性下剤(センナ、ビサコジルなど) |
| 作用の仕組み | 浸透圧で便に水分を集め、便を柔らかくして出す | 大腸の神経を直接刺激し、腸を強制的に動かして出す |
| 効き目の体感 | 自然に近い穏やかな便意 | 腹痛を伴うことがある強い便意 |
| 主な用途 | 慢性便秘、日常的な管理、便秘薬初心者 | 頑固な便秘、一時的な便秘の解消(頓用) |
| 腹痛リスク | 低い | 高い |
| 習慣性リスク | 極めて低い | 高い(長期連用で依存が生じる) |
| 注意点 | 腎機能が悪い方、高齢者は注意が必要 | 長期連用は絶対に避けるべき |
| 位置づけ | 第一選択薬 | 頓用薬(レスキュー薬) |
穏やかな第一選択薬:非刺激性下剤(酸化マグネシウム)
便秘薬を初めて使う方や、慢性的な便秘で継続的に使いたい方には、まず非刺激性下剤が推奨されます。
- 作用の仕組み: 腸から吸収されにくい成分(酸化マグネシウムなど)が腸内の水分を引き寄せ、硬くなった便を柔らかくして排便を促します。腸を直接刺激しないため、お腹が痛くなりにくく、クセになりにくいのが最大の特徴です。
- 効果発現時間: 服用後、8〜10時間ほどで穏やかに効果が現れます。就寝前に飲むと、翌朝に自然に近いお通じが期待できます。
- 注意点: 腎機能が低下している方や高齢者の方は、有効成分のマグネシウムが体内に蓄積し、「高マグネシウム血症」という副作用を起こすリスクがあります。該当する方は自己判断で使わず、必ず医師や薬剤師に相談してください。
頑固な便秘への頓用薬:刺激性下剤(センナ・ビサコジル)
非刺激性下剤では効果がない場合や、旅行中など一時的な頑固な便秘には、刺激性下剤が使われます。
- 作用の仕組み: 大腸の粘膜を直接刺激して、強制的に腸のぜん動運動を活発にし、便を押し出します。効果が強い分、腹痛を伴いやすいのが特徴です。
- 効果発現時間: 服用後、6〜12時間ほどで効果が現れます。こちらも就寝前の服用が一般的です。
- 重大な注意点: 長期連用は絶対に避けてください。連用すると腸が刺激に慣れてしまい、薬なしでは排便できない「依存性」の状態になるリスクがあります。あくまで一時的な使用(頓用)に留めるべき薬です。
【薬剤師推奨】市販の便秘薬おすすめランキング

ここからは、具体的な市販薬をランキング形式でご紹介します。まずは第一選択となる「非刺激性下剤」から始めましょう。
【第一選択】穏やかで続けやすい「非刺激性下剤」ランキング
慢性的な便秘や、硬い便にお悩みの方に最適なカテゴリーです。
第1位:酸化マグネシウムE便秘薬(健栄製薬)

- 特徴: 酸化マグネシウム製剤の定番商品。レモン風味で、口の中でさっと溶ける「速崩錠」のため、錠剤が苦手な方でも飲みやすいのが魅力です。5歳から服用可能です。
- 有効成分: 酸化マグネシウム 2000mg(成人1日最大量6錠中)
- 用法・用量: 成人(15歳以上)1回3〜6錠を1日1回、就寝前(または空腹時)に服用。初回は最小量の3錠から始めましょう。
- コスト目安: 1回あたり約29円〜(90錠入り/3錠使用時)
第2位:ビオフェルミン酸化マグネシウム便秘薬(大正製薬)

- 特徴: 酸化マグネシウムに加えて、ヒト由来の乳酸菌を配合。便を出すだけでなく、乱れた腸内環境を整えることで、便秘の根本改善を目指します。
- 有効成分: 酸化マグネシウム 2000mg、ラクトミン(乳酸菌) 20mg(成人1日最大量6錠中)
- 用法・用量: 成人(15歳以上)1回3〜6錠を1日1回、就寝前に服用。
- コスト目安: 1回あたり約38円〜(90錠入り/3錠使用時)
第3位:コーラックMg(大正製薬)

- 特徴: 有名な「コーラック」ブランドの非刺激性タイプ。特に「カチカチ便」に悩む方に向けた製品で、錠剤が比較的小さく飲みやすいのもポイントです。
- 有効成分: 酸化マグネシウム 1980mg(成人1日最大量6錠中)
- 用法・用量: 成人(15歳以上)1回3〜6錠を1日1回、就寝前に服用。
- コスト目安: 1回あたり約39円〜(40錠入り/3錠使用時)
【頓用向け】頑固な便秘に「刺激性下剤」ランキング
効果が強い分、常用はせず、一時的な使用に限定してください。
第1位:コーラック(大正製薬)

- 特徴: 「ピンクの小粒」でおなじみの、刺激性下剤の代表格。胃で溶けずに腸で効くよう5層にコーティングされており、胃への負担を減らす工夫がされています。
- 有効成分: ビサコジル 10mg(成人1回量2錠中)
- 用法・用量: 成人(15歳以上)1回2錠を1日1回、就寝前に服用。
- コスト目安: 1回あたり約24円〜(60錠入り)
第2位:スルーラックS(エスエス製薬)

- 特徴: 作用の異なる2種類の刺激性成分を配合し、頑固な便秘にアプローチします。1回1〜3錠と症状に合わせて量を調節できるのが利点です。
- 有効成分: ビサコジル、センノサイドカルシウム
- 用法・用量: 成人(15歳以上)1回1〜3錠を1日1回、就寝前に服用。初回は必ず1錠から始めましょう。
- コスト目安: 1回あたり約15円〜(40錠入り/1錠使用時)
第3位:ビューラックA(皇漢堂製薬)

- 特徴: とにかくコストパフォーマンスに優れた製品。大容量パッケージが販売されており、常備薬として置いておきたい場合に適しています。
- 有効成分: ビサコジル 15mg(成人1日最大量3錠中)
- 用法・用量: 成人(15歳以上)1回2〜3錠を1日1回、就寝前に服用。
- コスト目安: 1回あたり約5円〜(400錠入り/2錠使用時)
即効性のある【浣腸薬】
コトブキ浣腸ひとおし

- 便秘で苦しい時に即効性がある
- 成分が水とグリセリンのみで安全性が高い
- 無理に挿入すると、直腸粘膜を傷つけるおそれがあるので注意してください。
- 安価
- 冬季は容器を温湯(40℃)に入れ、体温近くまで温めると快適に使用できます。
便秘薬の効果を最大限に引き出す!安全な使い方3つのルール

薬の効果を引き出し、副作用を防ぐためには、正しい使い方が不可欠です。
1. 飲むタイミングは「就寝前」が基本
市販の内服便秘薬の多くは、効果が出るまでに6〜12時間かかります。就寝前に服用することで、睡眠中に薬が作用し、翌朝の自然な排便リズムに合わせて効果が期待できます。
2. 必ず「最小量」から試す
特に刺激性下剤は、効果の現れ方に個人差が大きいです。効きすぎて激しい腹痛や下痢を起こさないよう、必ず添付文書に書かれた最小量から服用し、ご自身の状態に合わせて調節してください。
3. コップ1〜2杯の「十分な水」で飲む
十分な水分と一緒に飲むことで、薬の効果が適切に発揮されます。特に酸化マグネシウムは、腸に水分を集めることで効果を発揮するため、水分が不足していると効果が弱まってしまいます。
【Q&A】薬剤師が答える!便秘薬のよくある質問

Q1: 便秘薬はどのくらいで効きますか?即効性はありますか?
A: 市販の内服薬に即効性は期待できません。酸化マグネシウムは約8〜10時間後、刺激性下剤も約6〜12時間後に効果が現れるのが一般的です。数分〜1時間以内の即効性を求める場合は、浣腸や坐剤が適しています。
Q2: 便秘薬はクセになりますか?
A: 薬の種類によります。酸化マグネシウムなどの非刺激性下剤は、クセになる(習慣性)ことはほとんどありません。一方で、センナやビサコジルなどの刺激性下剤は、長期連用すると依存性や耐性が生じるリスクが高いため、連用は絶対に避けるべきです。
Q3: 便秘薬を飲むとお腹が痛くなるのはなぜですか?
A: 腹痛は、特に刺激性下剤で起こりやすい副作用です。これは、薬が腸を強制的に動かすために起こる痛みです。痛みがひどい場合は薬が合っていない可能性があるので使用を中止し、腹痛を避けたい場合は作用の穏やかな非刺激性下剤を選びましょう。
Q4: 便秘薬を毎日飲んでも大丈夫ですか?
A: 医師の指導のもとで非刺激性下剤を継続することはありますが、自己判断で刺激性下剤を毎日飲むことは絶対にやめてください。薬に頼らないと排便できない状態は、他の病気が隠れている可能性もあります。まずは医療機関を受診しましょう。
Q5: 腎臓が悪いのですが、どの便秘薬を避けるべきですか?
A: 腎機能が低下している方は、自己判断で酸化マグネシウム製剤を使用してはいけません。体内のマグネシウムをうまく排泄できず、重篤な「高マグネシウム血症」を引き起こす危険があるためです。必ず主治医や薬剤師に相談してください。
まとめ
つらい便秘の解消には、正しい知識に基づいた薬選びが不可欠です。最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- 基本は生活習慣の改善:薬に頼る前に、食事・水分・運動を見直す。
- 最初の選択肢は「非刺激性下剤」:お腹が痛くなりにくく、クセにもなりにくい酸化マグネシウムなどから試す。
- 「刺激性下剤」はあくまで頓用:頑固な便秘の時だけ、短期的に使用する。連用は絶対にNG。
- 迷ったら専門家に相談:どの薬が合うかわからない時や、便秘が長く続く場合は、薬剤師や医師に相談しましょう。
この記事が、あなたの快適な毎日を取り戻す一助となれば幸いです。










