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こんにちは、オオギ薬局です。
近年、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などを活用した業務が日常的になり、私たちの働き方は大きく変化しました 。特に、新たに働き始めた新社会人の方や、在宅勤務をベースとするテレワーク層の方々にとって、長時間の情報機器作業(VDT作業)は避けては通れないものとなっています 。
そうした中で、オオギ薬局の店頭にも「デスクワークが続いて頭が痛い」「目の疲れからくる頭痛に効く市販薬が欲しい」といったご相談でいらっしゃる方が後を絶ちません 。
単なる「疲れ目」であれば、睡眠や適度な休息をとることで回復することが期待できます 。しかし、休息をとっても目の痛みやかすみ、充血といった症状が回復せず、さらには激しい頭痛や肩こり、めまい、全身の倦怠感といった症状まで慢性的に引き起こしてしまう状態は「眼精疲労」と呼ばれ、労働生産性を大きく低下させる原因となっています 。
本記事では、デスクワークやテレワーク層の方々が直面しやすい「眼精疲労」と「それに伴う頭痛」について、なぜそのような症状が起こるのかというメカニズムから、薬剤師の視点に基づく市販の頭痛薬の適切な使い方、根本からケアするための目薬(点眼薬)や栄養素の選び方、そして日々のセルフケアまで、徹底的に詳しく解説していきます 。
1. なぜデスクワークで眼精疲労や激しい頭痛が起きるのか?

眼精疲労が、なぜ後頭部や側頭部を締め付けるような激しい頭痛へと発展してしまうのでしょうか 。その理由を知るためには、目のピントを合わせる仕組みと、頭や首の筋肉、そして神経のつながりについて理解することが大切です 。
目のピントを合わせる「毛様体筋」の酷使
人間の目は、カメラのレンズのような役割を果たす「水晶体」の厚みを変化させることで、見たいものにピントを合わせています 。この水晶体の厚みをコントロールしているのが、目の中にある「毛様体筋(もうようたいきん)」という筋肉です 。
遠くを見るとき、この毛様体筋はリラックスして水晶体は薄くなります 。しかし、パソコンやスマートフォンの画面など、近い距離にあるものをじっと見つめる際、毛様体筋は強く収縮して水晶体を厚く保ち続けなければなりません 。
長時間のデスクワークは、この毛様体筋に対して数時間単位で強い緊張状態を強いることになります 。すると、筋肉内に疲労物質が過剰に蓄積し、毛様体筋が極度の疲労状態に陥ります 。この異常な筋肉の緊張は、感覚神経である三叉神経(さんさしんけい)を通じて脳へと伝わります 。この痛みのサインが引き金となり、おでこやこめかみ、さらには後頭部から首にかけての筋肉(側頭筋や僧帽筋など)へと反射的な緊張が広がっていきます 。
このようにして、目の筋肉の酷使が頭全体の筋肉をこわばらせ、血流が悪くなることで、頭を締め付けられるような激しい「緊張型頭痛」が引き起こされると考えられています 。
まばたきの減少とドライアイの悪循環
作業中の目の疲労をさらに悪化させる大きな要因が「ドライアイ」です 。 通常、私たちは無意識のうちに1分間で15回から20回程度のまばたきをしています 。まばたきをすることで涙が目の表面(角膜)に均等に広がり、目の表面を滑らかに保つとともに、角膜に酸素や栄養を届けています 。
しかし、パソコンなどの画面を集中して見つめていると、情報を逃さまいとする働きによって、まばたきの回数が通常の3分の1程度にまで減少してしまうことが報告されています。
まばたきが減ると、目の表面の涙が蒸発しやすくなり、乾燥して細かな凹凸ができてしまいます 。すると光が乱反射し、網膜に綺麗な像を結ぶことが難しくなります 。脳はこのぼやけた状態を「ピントが合っていない」と勘違いし、毛様体筋に対してさらに強くピントを合わせるよう指令を出し続けてしまうため、結果として目の疲労と頭痛がどんどん悪化するという悪循環に陥ってしまうのです 。
ブルーライトによる影響と自律神経の乱れ
液晶ディスプレイやLED照明から発せられる「ブルーライト」の影響も見逃せません 。 ブルーライトは光の波長の中でもエネルギーが高く、目の奥の網膜まで直接届くとされています 。この光は目に負担をかけるだけでなく、目に入る光の量を調節するために瞳孔を縮める「瞳孔括約筋」を過剰に働かせてしまいます 。
さらに、夜間や夕方以降にブルーライトを浴び続けると、脳が「まだ昼間だ」と錯覚して交感神経が活発になり、睡眠を促すホルモンの分泌が抑えられてしまいます 。このような自律神経の乱れや睡眠の質の低下は、疲労の回復を妨げ、翌日のさらなる眼精疲労と頭痛を招く原因となります 。
2. テレワーク・在宅勤務に潜む特有のリスクファクター

オフィス環境と異なり、ご自宅でのテレワークは、労働環境を整えるガイドラインが守られにくく、眼精疲労から頭痛を発症するリスクが非常に高いと言われています 。その背景には、以下のような環境的・習慣的な問題があります 。
照明の明るさと画面の明るさのギャップ
オフィスの照明は、作業がしやすいように均一で明るい状態が保たれていますが、ご自宅の照明はリラックスするための暖色系であったり、やや暗めであったりすることが多いのではないでしょうか 。
このような暗い部屋の中で、明るいパソコンの画面を長時間見つめていると、周囲の暗さと画面の明るさの間に極端な差(コントラスト)が生まれます 。人間の瞳孔は明るい場所では縮み、暗い場所では拡大して光の量を調節しますが、視野の中に極端な明暗差があると、瞳孔の大きさをコントロールする筋肉(瞳孔括約筋や瞳孔散大筋)が絶え間なく調整を強いられるため、急激に疲労が蓄積してしまいます 。
不適切な作業姿勢とディスプレイの配置
専用のデスクや椅子がない自宅環境では、ダイニングテーブルやローテーブルで無理な姿勢のまま作業を続けてしまうことが少なくありません 。
特に気をつけたいのがディスプレイの高さです 。画面の位置が目線よりも高くなると、画面を見上げる姿勢になり、まぶたを大きく引き上げる必要があります 。これにより目の表面が露出する面積が広がり、涙の蒸発が一気に進んでドライアイが重症化しやすくなります 。
また、猫背やストレートネックといった良くない姿勢は、首回りや肩の筋肉に過度な負担をかけ、眼精疲労からくる筋肉の緊張と合わさって、治りにくい緊張型頭痛を引き起こす強力な原因となります 。
3. 頭痛薬(鎮痛薬)の適切な位置づけと「使いすぎ」の危険性

眼精疲労からくる激しい頭痛に対して、「早く痛みを抑えたい」と市販の解熱鎮痛薬(NSAIDsやアセトアミノフェンなど)を服用される方は非常に多くいらっしゃいます 。
仕事に支障が出るほどの痛みがすでに出ている時に、これらの鎮痛薬を使用することは、一時的に痛みを和らげて日常生活を送るために一定の合理性があります 。
市販の鎮痛薬の働き
市販の鎮痛薬に含まれるロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンといった成分は、体内で痛みの原因となる物質(プロスタグランジン)が作られるのを抑えることで、鎮痛効果を発揮します 。また、アセトアミノフェンは脳の痛みを伝える神経に働きかけて、痛みを感じにくくする効果が期待できます 。 これらの薬剤は、筋肉の緊張に伴って発生した痛みのサインをブロックするため、服用から数十分〜数時間で頭痛を劇的に緩和させることが期待できます 。
対症療法の限界と「薬物乱用頭痛」のリスク
しかしながら、薬剤師の視点から最もお伝えしたい重要な事実があります 。 それは、頭痛薬(鎮痛薬)を飲むという行為は、あくまで「結果として生じた痛み」を一時的に抑え込む対症療法に過ぎず、頭痛の根本的な原因である「目の筋肉の疲労」や「目の乾燥」「作業環境の問題」を解決するものではない、ということです 。
根本的な原因を放置したまま、「痛くなったら薬を飲む」「痛くなる前に予防として薬を飲む」という行動を繰り返してしまうと、鎮痛薬の連用によって脳が痛みを感じるシステムに異常をきたし、少しの刺激でも激しい痛みを感じるようになる「薬物乱用頭痛(Medication Overuse Headache: MOH)」という状態に陥る危険性があります 。
一般的に、市販の鎮痛薬を月に10日〜15日以上服用する状態が続くと、この薬物乱用頭痛のリスクが急激に高まると言われています 。したがって、デスクワークに伴う頭痛に対しては、鎮痛薬に頼りすぎるのを避け、目薬や栄養面からのアプローチによって「目の機能そのものを回復させる根本的なケア」へと意識を変えていくことが不可欠です 。
4. 根本原因にアプローチする目薬(点眼薬)の選び方

眼精疲労の根本的な解決を目指すためには、ピント調節機能を直接的にサポートし、組織の代謝を促す目薬を適切に選ぶことが非常に重要です 。単にスッキリとする清涼感だけで選ぶのではなく、明確な働きを持つ有効成分が配合されたものを選びましょう 。
ピント調節機能をサポートする:ビタミンB12(シアノコバラミン)
薬剤師の視点から、眼精疲労による頭痛対策として最も重視したい成分が「ビタミンB12(シアノコバラミン)」です 。ビタミンB12は赤い色をした水溶性のビタミンで、末梢神経の修復や機能の維持に欠かせない役割を持っています 。
長時間の画面作業で酷使された毛様体筋や視神経は、過酷な活動によってダメージを受け、神経の伝達効率が落ちています 。ビタミンB12を目薬として局所的に与えることで、視神経細胞のタンパク質などの合成が促され、滞っていた神経伝達の働きが正常化するようサポートします 。これにより、低下したピント調節機能が改善し、目の奥の重い感じや頭痛の緩和に直接的に役立つとされています 。目薬を選ぶ際は、このビタミンB12が最大濃度配合されているものを一つの目安とすることをおすすめします 。
筋肉の緊張をほぐす:メチル硫酸ネオスチグミン
ビタミンB12と並んで重要な成分が「メチル硫酸ネオスチグミン(ネオスチグミンメチル硫酸塩)」です 。 ピントを合わせる毛様体筋は、神経からの指令(アセチルコリンという物質)によって収縮します 。メチル硫酸ネオスチグミンは、このアセチルコリンが分解されるのを防ぐ働きを持っています 。これにより、毛様体筋への神経伝達を補助することで、ピント調節機能のサポートが期待できます。過度に緊張した筋肉の調節を助ける作用が見込まれますが、直接的に筋肉をほぐすものではなく、あくまで調節機能の補助として捉えることが適切です。
目の表面(角膜)を保護する成分
まばたきが減ることで起こる目の乾燥ダメージをケアするためには、角膜保護成分である「コンドロイチン硫酸エステルナトリウム」が配合されているものが有効です 。コンドロイチンは目の表面を覆って涙の蒸発を防ぎ、外部の刺激から角膜を守ってくれます 。 また、細胞の呼吸を助けるアミノ酸(L-アスパラギン酸カリウムやタウリン)や、血流を促すビタミンEなどが複合的に配合されている目薬を選ぶことで、疲労物質の排出が促され、よりスムーズな回復が期待できます 。
5. 内側からのケア:全身からアプローチする栄養素

目薬による外側からのケアに加えて、全身の栄養状態を良くすることも、眼精疲労の予防と回復において極めて重要です 。忙しい毎日の中で食事から十分な栄養を摂るのが難しい場合は、必要に応じてサプリメントや医薬品を活用するのも賢い選択です 。
眼精疲労の回復に役立つ代表的な栄養素は以下の通りです 。
- ビタミンB1(チアミン)
- 働き: 神経伝達のエネルギー源となる糖質の代謝を助けます 。筋肉に疲労物質が溜まるのを防ぎ、視神経の働きを活発にします 。
- 多く含まれる食品: 豚肉、うなぎ、玄米、大豆製品など 。
- ビタミンB6(ピリドキシン)
- 働き: アミノ酸の代謝を助け、目の水晶体や毛様体筋といった組織を作るタンパク質の代謝をサポートします 。細胞の生まれ変わりを助けます 。
- 多く含まれる食品: レバー、かつお、まぐろ、バナナなど 。
- ビタミンB12(シアノコバラミン)
- 働き: ダメージを受けた末梢神経(視神経)の修復を助け、ピント調節機能が低下するのを防ぎます 。
- 多く含まれる食品: あさり、しじみ、牛レバー、さんまなど 。
- ルテイン(カロテノイド)
- 働き: 網膜の黄斑部に多く存在し、強い抗酸化作用を持ちます 。ブルーライトなどの有害な光を吸収し、物理的なフィルターのように組織を守る働きがあります 。
- 多く含まれる食品: ケール、ほうれん草、ブロッコリーなど 。
- アントシアニン(ポリフェノール)
- 働き: 網膜にある光を感じる物質(ロドプシン)の働きを助けます 。暗いところでの見え方を改善し、目の周りの毛細血管の血流を促して筋肉の緊張をほぐします 。
- 多く含まれる食品: ブルーベリー、カシス、黒豆など 。
- アスタキサンチン(カロテノイド)
- 働き: 目の奥深くまで届く数少ない強力な抗酸化物質です 。活性酸素を取り除くことで血流を良くし、疲労を軽減する効果が期待されます 。
- 多く含まれる食品: サケ、マス、イクラ、エビなど 。
特にビタミンB群(B1、B6、B12)は「神経ビタミン」とも呼ばれ、体内で互いに協力し合って働くため、単独ではなくバランスよく同時に摂取することが効果的と言われています 。また、ルテインやアスタキサンチンは、VDT作業によって発生する活性酸素を取り除き、目の老化や機能の低下を防ぐ心強い味方です 。
6. 今日からできる!眼精疲労と頭痛を防ぐセルフケアと環境改善

お薬や栄養素によるケアと並行して、日々の業務中や仕事終わりにできる物理的なケアや環境の見直しを行うことが、頭痛を慢性化させないための必須条件です 。
温める?冷やす?目のケアの正しい使い分け
目の周りを温めたり冷やしたりするケアは、その時の症状によって正しく使い分けることで大きな効果をもたらします 。
- 【温パック】血流を良くしたい時に
- 適した症状: 長時間の作業でピント調節筋が緊張し、「目の奥が重い」「後頭部や側頭部が締め付けられるように痛い」といった筋肉の疲労が主な場合 。
- 方法: 濡らして軽く絞ったタオルを電子レンジで約1分温めます(やけどに注意し、40度前後の適温にしてください)。ラップなどに入れた上で、目を閉じてまぶたの上に5分ほど乗せます 。
- 効果: 温めることで局所の毛細血管が広がり、滞っていた血流が良くなることで、筋肉に溜まった疲労物質が洗い流されます 。これにより毛様体筋の緊張がほぐれ、頭痛を速やかに和らげることが期待できます 。
- 【冷パック】炎症や充血を鎮めたい時に
- 適した症状: 目が赤く充血している場合や、熱っぽさ、刺すような痛みがある場合 。この状態で温めるのは逆効果(禁忌)です 。充血は、ダメージを修復しようと血管が異常に広がっている一種の炎症状態だからです 。
- 方法: 濡らして絞ったタオルを冷蔵庫や冷凍庫で冷やすか、氷水で冷やしたものをまぶたの上に5分程度乗せます 。
- 効果: 血管を収縮させることで過剰な血流を落ち着かせ、充血や炎症を鎮めることができます 。
目の周りのツボ押しと眼球体操
目の周りには神経や毛細血管が集中しており、特定のツボを優しく押すことで筋肉のリラックスと血流改善が期待できます 。※指圧の際は、眼球そのものは絶対に押さないように注意し、目の周りの骨の縁に沿って「痛気持ちいい」と感じる強さで数秒間ゆっくり押してください 。
- 太陽(たいよう): 眉尻と目尻の中間から少し後ろにあるこめかみのくぼみ 。側頭部の緊張をほぐし、締め付けられる頭痛の緩和に役立ちます 。
- 攅竹(さんちく): 眉毛の内側の端(眉頭)の大きくくぼんだ部分 。目の奥の重圧感や眉間の疲労に 。
- 晴明(せいめい): 目頭と鼻の付け根の骨の間にあるわずかな窪み 。血流を改善し、目の霞みやドライアイに良いとされます 。
- 承泣(しょうきゅう): 正面を向いたときの黒目の真下で、骨の縁にあるくぼみ 。まぶたのピクピクとした痙攣や局所の鬱血改善に 。
また、目の周りの筋肉を動かす「眼球体操」も効果的です 。(※コンタクトレンズは必ず外して行いましょう )。
- 目をギュッと強く閉じて5秒キープし、パッと見開いて5秒キープ(これを3〜5回) 。
- 眼球だけを上下・左右の極限までゆっくり動かし、最後にぐるりと大きく円を描くように回します 。これにより、眼球を支える筋肉のストレッチになります 。
作業環境の最適化
日々の作業環境を医学的に正しい状態に整えることが、最大の予防策です 。厚生労働省のガイドラインでも、1時間作業したら10〜15分の小休止をとることが推奨されています 。休憩中は画面から目を離すだけでなく、「1分間完全に目を閉じる」か「窓の外の遠くの景色をぼんやり眺める」ことで、ピント調節筋をしっかり休ませましょう 。
- ディスプレイの位置: 目線よりやや下に設置し、画面と目の距離は50cm以上保ちます 。視線を下げることでまぶたが下がり、涙の蒸発を防ぎます 。
- 画面の明るさ: 部屋の明るさに合わせ、白い紙と画面を並べて同じくらいの明るさになるように調整します 。
- ブルーライト対策: カット機能付きメガネや、画面への低減フィルムを活用しましょう 。
- まばたきの意識: 作業中に「意識的」にまばたきの回数を増やし、深くしっかりと目を閉じるよう心がけます 。
- 空調の管理: エアコンの風が直接顔に当たらないようにし、加湿器等で部屋の湿度を保ちます 。
- 作業姿勢: 机と椅子の高さを合わせ、背筋を伸ばして足の裏全体が床に着くように深く腰掛けます 。
7. 要注意!その頭痛、放置しないで!すぐに病院へ行くべき危険なサイン

ここまで、眼精疲労からくる頭痛のケアについて解説してきましたが、専門家として皆様に絶対にお伝えしなければならないことがあります 。 それは、「すべての頭痛が、目や肩の疲れからくる良性のものではない」という事実です 。頭痛の裏には、命に関わるような重大な病気が潜んでいる可能性があります 。自己判断で市販薬を飲み続けることは、病気の発見を遅らせる大変危険な行為です 。
以下のような「危険な頭痛のサイン(レッドフラッグサイン)」に当てはまる場合は、すぐに医療機関を受診してください 。
- 急性閉塞隅角緑内障(緑内障発作)の疑い
- 症状: 激しい片側の頭痛や吐き気とともに、**「片目の明らかな充血」「激しい目の痛み」「急激な視界のぼやけ」「光の周りに虹のような輪が見える」**といった症状が急に現れた場合 。
- 危険性: 眼球内の圧力が急激に跳ね上がり、数日で失明に至る恐れがある極めて危険な状態です 。特に「暗い部屋での作業」は発症の引き金になりやすいと言われています 。頭痛や吐き気があるため内科の病気と勘違いされやすいですが、目の症状が伴う場合は直ちに眼科(救急)を受診してください 。
- くも膜下出血の疑い
- 症状: 前触れもなく突然起こり、数秒から数分で痛みがピークに達する「バットで後頭部を殴られたような激痛(雷鳴頭痛)」 。
- 対応: 命に関わります。直ちに救急車を呼んでください 。
- その他の重篤な疾患の疑い
- 頭痛とともに発熱や体重減少を伴う場合 。
- 50歳以降で初めて経験する持続的な頭痛で、こめかみの血管あたりを押すと痛い場合(巨細胞性動脈炎の疑い) 。
- 数週間から数ヶ月単位で痛みが徐々に強くなり、朝起きた時や咳き込んだ時に激しく痛む場合(脳腫瘍などの疑い) 。
自身の症状を「単なる目の疲れだろう」と思い込まず、いつもと違う異常を感じたら、迷わず専門の医療機関を受診することが、ご自身の体を守るために最も大切です 。
まとめ
デジタル社会において、パソコンやスマートフォンは手放せない存在ですが、それによって私たちの目は想像以上の過酷な負担を強いられています 。
市販の鎮痛薬は、辛い痛みを一時的に和らげる頼もしい味方ですが、根本的な解決にはなりません 。眼精疲労とそれに伴う頭痛を断ち切るためには、ビタミンB12などを配合した目薬を活用し、食事やサプリメントで内側から栄養を満たし、そして何より作業環境や日々の習慣を見直すことが不可欠です 。
オオギ薬局では、お客様一人ひとりの症状や生活環境に合わせたお薬の選び方、セルフケアのアドバイスを行っております。どんな些細なことでも構いません。「なんだか最近、目の疲れや頭痛が長引いているな」と感じたら、ぜひお気軽に店頭の薬剤師までご相談ください。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、医師の診断に代わるものではありません。気になる症状がある場合は、必ず医療機関をご受診ください。





